先日ミニサイズの3セルリポバッテリーを購入した事をリポートしました。
これらのバッテリーの端子はJST RCYコネクタ、別名BECコネクタでした。
JSTのままでも多分大丈夫だと思うんですが、色々と不安な点があるので端子をXT60に交換しましたので、そのリポートです。
配線が溶けた
まず交換に至る経緯を説明。
この赤いのがJST RCYコネクタ。
バッ直サーボとか、LEDの電源取りとかでクローラーの場合良く見るヤツです。
ドローンだとコレが一般的ぽいですね。
僕が持っているクローラーのESCはXT60かT型コネクタなのでJSTだと使えないです。
なので、2年位前に自作した、"1/24”スケールマシン用"のバッテリーのコネクタ変換用プラグを代用して動作確認をしていました。
飛車に詰んだFuritekのLIZARD TEN。
めちゃくちゃ発熱するESCです。※現在は改良型の"PYTHON X"が高評価
コネクタはXT60です。
低速運行、通常速度、問題無し。
その後、もうちょっと負荷をかけてみようと、スロットル全開&ブレーキの動作を何度か繰り返していました。
そしたら、ケーブル付近から煙が・・・・(笑)
慌ててコネクタを外したところ、XT60とJSTの変換ケーブルが溶けてました。
はい。これは危険ですね〜。
幸いESC側やバッテリー自体に影響はありませんでした。
ケーブルの太さとコネクタの定格電流値
まずいけなかったのは変換ケーブルの太さです。
これ、多分0.3sqくらいです。ゲージでいうと24AWG
LED配線用の細いタイプ。
許容電流でいうと3.5A程だそうです。
購入したバッテリーのケーブルの太さは18AWGでした。
ちなみにRCカー向けのリポで使用されるケーブルの太さは14AWG〜10AWGくらいが一般的です。
つまり24AWGだと細過ぎるんですね。※実車でこれやると車両火災の原因になりますね
ケーブルが溶けたのは確実にケーブルの太さが原因です。許容電流3.5Aですからね。
最大電流100A、連続電流60AのLIZARD TEN ESCを24AWGのケーブルで駆動するのは無理がありました。
あとはコネクタです。
JST RCYの定格電流はMAX 3Aです。
3Aですからね。
以下にコネクタ別の定格電流値をまとめました
定格電流 = コネクターに流せる許容電流量
コネクタ種類 | 定格電流 | 推奨される配線のゲージ数 |
---|---|---|
JST RCY(BEC) | 3A | 22-28 AWG |
タミヤコネクター(ミニは10A) | 15A | 14-22 AWG |
EC3 | 60A | 10-14 AWG |
フタバ サーボコネクタ | 3A | 22-26 AWG |
T型ディーンズ | 50A | 12 AWG以上 |
XT60 | 60A | 10 AWG以上 |
トラクサスコネクタ | 60A | 12 AWG以上 |
これを見ると、使いたいコネクタが絞られると思います。
※それぞれのコネクタには限界値があり、JSTの場合7Aくらいまでは耐えられるそうです。
この2200mah 25Cの11.1Vのバッテリーを場合、2.2×25で理論的には55Aの電流が流れるそうです。理論的にはね。となると、3AのJSTコネクタなんて危ないに決まってます。※ケースバイケースですが
ケーブルの太さもコネクタも、やはり適切なモノを使うのが安心です。
という事で、コネクタをXT60に交換していきます。
ケーブルは18AWGのママで進めます
XT60への交換
リポバッテリーのコネクタ変換ってちょっと怖い印象がありますが、実際やってみるとなんの問題もありません。普通のハンダ付けと同じです。
ただし!
絶対に片方ずつ処理すること
プラスとマイナスの両方をいっぺんに配線カットしない事が大事です。
工具を等してショートする可能性がありますし、作業中にショートすることもあります。
片方をカットしてハンダ付けして絶縁まで終了したら、もう片方を作業。
という具合に進めれば安心安全です。
ということでJSTからXT60に4本とも交換しました。
これでひとまず戦闘態勢整いました。
あとはフィールドにいくだけですね。
これが、またなかなか腰が上がらない症候群・・・
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