【防水】RCクローラーラジコンの純正状態における防水性について

こういうブログをやっていると、日々色々な方からご相談を受ける事が多いです。
僕はまだまだ初心者レベルのRCクローラーファンではありますが、できる限り個別に対応させて頂いています。

そんな中で、よくいただく質問内容に

「この製品は防水ですか?」
「水の中に入って走行しても大丈夫ですか?」

といった「 防水」に関するものがあります。

僕もクローラーを始める前や始めた頃は「防水性能」がとても気になりましたので、お気持ちがホントに良く分かります。

という事で今回は、僕が知る知識と経験してきた範囲内でRCクローラーラジコンの純正状態における防水性について書いてみようと思います。

目次

RCクローラーラジコンの防水を考える前の前提

RCクローラーは基本的に「防水」を謳っている製品が殆どです。

ただし、それを100%信用してはいけません

というのも「防水」の定義がそれぞれ違うからです。

例えば、こんな水溜まりの中を走行する程度なら何の問題もありません。

でも、

こんなレベルの完全浸水状態は純正のRTR状態では想定されていません。
こういう場合は追加の防水対策をした方が安全です。
※上の画像の走行後、ESCから煙が出てぶっ壊れました(デンジイエローさんのマシン)

防水にもいろいろある 〜 IPコード

ラジコンに限らず「防水性能」は色々な製品に求められますよね。

そんな時に指標になるのが、電化製品の防水・防塵性能を表す「IPコード」という国際規格です。

IP68

とかって見たことありますよね?

IPはInternational Protectionの事で規格の名称
その後に続く数字が重要です。

防塵に関する保護等級

保護等級内容
0級特に保護がされていない
1級直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級粉塵が中に入らない(耐塵形)

水の浸入に対する保護等級

保護等級内容
0級特に保護がされていない
1級鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

IP68の68は、防塵防水共に最高レベルの防水性能である事が分かります。

こういう走行をする場合は、IPコードでいうならIP67以上の性能が理想です。
※防塵性能に関してはそこまで重要では無い気もしますが、防水性を上げれば自ずと防塵性能もアップするはずです。

IPX8 とか IP6X と、Xがある場合もあります。
Xは省略記号です。
つまり、IPX8は防塵性能は省略し防水性能のみを表す表記となります

クローラーラジコンで防水が必須の場所

ここからが本題。

「RTRの純正状態だとどこまで防水性能が確保されているのか?」

これが気になる所だと思います。

結論から言うと

この程度です。

これもOK。

もちろん雪道のこんなのもOK

これは危険なレベルです。
限界ギリギリ。

これは完全にアウトです(笑)

ただし!
メーカーによっては防水性能が高い製品も存在します。
TRAXXAS TRX-4とかは正にそれ。
僕のTRX4は追加の防水対策はせずに遊んでいますが、トラブルはありません。

でも!過信しない方が良いですけどね。

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防水が必要なパーツ

僕の経験上、防水が必須のパーツは以下の通りです

  • ESC
  • 受信機
  • サーボ

RTRの状態でもこの3つはそれなりに防水対策されているケースが殆どです。

ESC

例えばAXIAL SCX10 iiiの場合ですが、Smart 40A ESC/receiver and DX3という2in1のESCが付属しています。

コチラのESCは「防水仕様」としっかり説明されている製品ですが、説明書に書いてある文面を見逃してはいけません。

要約すると、

水たまり、小川、湿った草、雪、雨という「濡れた状態」でも製品を操作する事が可能。
ただし、長時間水に浸す事を想定していません。
潜水艦のような走行はしないでください。
走行後はメンテナンスをしてください

つまり、

こういう走行をしたら壊れますよ、と言う事です。
(壊れても保証出来ない、というニュアンス。必ず壊れるという意味では無い)

殆どのRTR製品付属のESCはこのレベルの防水性能です。
IPコードでいうとIP43とか44とかその程度だと思います。

水が掛かるのと、水に浸すのとでは全然違います。
水に浸すと水圧が機器にかかります。
するとちょっとしたスキマから水が内部に侵入してしまいます。

これを防ぐには追加の防水対策が必要です。
コーティングとか風船とか、防水ケースを使う方法。

受信機

受信機も防水対策が必須です。

RTRやキットの場合、こういう受信機を入れる防水ケースが付いてる事が殆どです。
この中に受信機を入れれて蓋をすればOK!

というワケにはいきません。

メーカーにより性能の差はありますが、ワイヤーやアンテナ線を通すためのスキマが必ずあります。水しぶきレベルなら100%問題ないですが、水圧がかかる完全浸水状態になると水が入り込む可能性は高いです。

受信機自体が防水になっているものは少ないので、濡れたらアウトです。

商品画像

ちなみに、サンワの防水レーシバーはIPX4相当です。
IPX4 = あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)

この程度の走行なら、防水ケース無しでもOKという事で、やはり浸水走行はNGです。

以前、TRX4のパチモン受信機ボックスを買ってテストしたことがありました。

結果は完全にアウトでした。

受信機ボックスにも色々あります。
信用しない方がベターです。
※純正TRX4のケースは優秀です。

サーボ

サーボに関しても防水は必須です。

ただしサーボもESCと同様、防水タイプのものがほぼ全てのクローラーマシンに付属していると思います。
しかもESCの防水性能よりも高い印象があります。

僕は今までサーボに追加の防水対策を行ったことはありません。
浸水が原因でサーボを壊したこともありません。

構造上防水対策がしやすいのかもしれませんね。
IP68を明言しているサーボも存在するくらいですし。

その他のパーツは?

モーターとかバッテリーとかは?

と思う方もいると思いますが、防水対策は必要ありません。(僕の経験上)

モーターはそもそも防水は関係無いです。
水の中でも電力が供給されれば回り続けます。
※長時間運転の場合はわかりませんが、ラジコン遊び程度なら問題無い

ただし遊んだ後の錆予防のために軸受けへの注油等のメンテナンスは必須です。

バッテリーやモーターのコネクタ部分も不要です。

あとはアクスルとかそういった駆動系の部分はもちろんそのままでOK。
グリス塗ってあるので、そうそう錆びることも無い、と言うのが僕の見解です。

ESCと受信機の追加の防水

ということで、浸水遊びをしたいなら追加の防水対策は必須です。

受信機はコーティング処理するのが僕の方法。
基板が濡れないようにすれば基本OK。

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ESCも追加の防水対策はコーティングが手軽です。

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ただし完璧はありません。

防水対策に完璧はありえません。

こうやって別売りのケースを改造して機械類を入れて、穴の部分をバスコークで完全密封する方法や、風船の中にメカ類を入れて防水対策する方法もあったりします。

でもね、水圧がかかるとどこからともなく水が入ってくるんですよね〜。
水のチカラはスゴイ。

そういう意味で言うと

浸水走行はリスク覚悟で遊ぶ必要がある

という結論になります。

僕のやっている事のまとめ

受信機はコーティング(100均のマニキュアトップコート)し防水ケース内に入れて運行。ESCもコーティング可能なものはしてケースには入れずに運用。サーボは防水性能が高いものを始めからチョイス。

こんな感じです。

あとはある程度諦めつつ、楽しみの方を優先させるwww。
←これ大事。

特にRTRのメカ類っていうのは価格抑えるために廉価品が使われている事が多いので、アップグレードさせるという意味では早くぶっ壊れてくれた方が良い、という思考も必要です。

以上が僕の経験上考えられる、RCクローラーラジコンの防水に関する見解です。


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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 防水についての記事本当にありがとうございます。
    僕は、オフロード生徒、防水重視なのでこの記事ですごい学びました本当にありがとうございました。

    • お役にたてて良かったです。

      補足ですが、
      RTRの状態でもトラクサスの製品は防水性が高い印象があります。
      また他のメーカーでも「必ず壊れる」という訳では無いです。
      ただ、「浸水状態での走行は想定されていない」という点だけは、どのメーカーも同じですので最終的には自己責任という事になります。

  • トラクサスのRTR状態だと少しの間浸水状態でも大丈夫ということですか

    • 僕としては絶対に「大丈夫」という風には立場的に断言出来ないんですが、
      実際の所、トラクサスに限らずですけど、基本的にはちょっと浸水したくらいですぐ壊れるという事は無いと思います。
      ただ、ケースバイケースなので保証は出来ません。

      あ、塩水は厳禁です。

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