前回のプロポ調査[フタバ編]に続いて、今回はサンワです。
ラジコンに触れるようになってから1年、国産プロポメーカーの立ち位置みたいなモノがなんとなく分かって来たような気がしています。
僕の個人的なイメージはこうです。
- フタバ:老舗・確実な製品・世界基準
- サンワ;国産スタンダード・シェア率一番・レーシングスタイル
- KOPROPO:玄人向けのハイエンド
異論はあると思いますが、サンワに関しては国内のレースシーンではシェア率が最も高いメーカーである事は間違い無いと思います。
サンワのプロポって、見た目もある側面から言えば秀逸ですし、ラインナップも豊富なので「選択肢に上がったら最終的にサンワから選ぶ」みたいな流れになりがちな感じがします。
という事で、サンワの5つある現行ラインナップを調べて行きます。(WEBサイトにまだ載ってるけど生産終了しているものは除く)
M17
チャンネル数:4ch
プロトコル:FH5U / FH5 / FH4 / FH3
ディスプレイ:480×320 TFTカラー液晶(タッチパッド搭載)
テレメトリー:対応
サンワのフラッグシップであるハイエンドプロポ。
レースシーンでの使用率は圧倒的に高いとか。。。
価格:¥84,700 〜
RX-493 受信機を使用すると、SXR/SSL対応でM17の性能をフルで引き出すことが出来ます。
M17では新通信方式であるFH5を使用することで、ウルトラレスポンスモードになり通信速度が2倍になるそうで、それに対応した受信機やサーボ&ESCも必要になってきます。
PGS-LH Ⅱ ¥27,500
こんな高級サーボが付属しているコンボセットも存在しますが実売で¥70,000弱くらい。
悪くない価格です。
プロポと受信機のセットがAmazonで¥59,000程。
割引率が大きいのもサンワの特徴です。
スーパーラジコンだと¥55,055(税込)です。
安いです。
ディスプレイは横型
フタバのディスプレイは縦型ですが、サンワのプロポは横型が主流。
確かにこの方が便利な感じがします。
左側がモニタ、右側がタッチパッドです。
え? タッチパッド????
タッチパネルじゃ無いんですね。。
ステアリングホイールの角度変更もパーツ交換で可能になっており、レースシーンにおけるシビアなセッティングがこんな所にも施されているのだと気付かされます。
左利きの方の為のサウスポーチェンジも可能。
その他細かい調整用パーツが同封されており、自分の手の大きさやフィーリングに最適なカスタマイズが可能になっています。
調べていると、なんだか欲しくなって来ちゃいますね(笑)
クローラーには完全なオーバースペックですが、ガジェットとして最強に興味深いです。
それから、サンワプロポのデザインって、フタバやKOPROPOに比べると万人受けするスタイルだと感じます。
主にレースシーンに向けなんでしょうけどね。
カッコイイといえばカッコイイスタイルだと思います。
4ch仕様
圧倒的な支持を得ているサンワのフラッグシップ機であるM17ですが、フタバのフラッグシップである7PXRと大きく違う点が1つだけあります。
M17:4ch
7PXR:7ch
サンワの地上用プロポで5ch以上のチャンネル数を有するプロポは存在しません(ホイラーだと)。
ココがクローラーユーザーにとってサンワの最大のデメリットです。
フタバのプロポ紹介でも書きましたが、
AXIAL SCX10ⅲやTRAXXAS TRX-4の用に標準で4ch仕様のマシンにとっては、ウインチやLEDコントロール用の空きチャンネルが無いというのは非常に頭を悩ませる事案です。
クローラーの新製品を見てみると、CROSSやG-Madeなど、標準で3ch,4ch仕様の製品が続々とリリースされてきているので、今後の事を考えると多チャンネルプロポを持っておく方が絶対にベターです。
※まあ、DIGや2スピード等のギミックは実際初めだけで、そのうち使用しなくなるんですけどねwww
そういう点で言うと、M17は惜しいです。
というか、サンワが惜しい。
国内のレースシーンにしか視野が無いんだろうな〜、という印象です。
M12S RS
フラッグシップであるM17の1ランク下のハイエンド機 "M12S RS"
生産終了したM12Sの後継機です。
M12SとM12S RSの違いは、
各部カラーの差
イヤホンジャックの有無
バイブレーターの有無
バッテリーが乾電池仕様
付属品の差
等で後継機であるM12RSの方がグレードとしては下になります。
値段もM12Sの¥68,200に対して、M12S-RSは¥54,780と¥14,000程割安です。
チャンネル数:4ch
プロトコル:FH4 / FH3
ディスプレイ:128×256 FSTN大型フルドット液晶(128×256) モノクロ
テレメトリー:対応
通信方式はFH4 / FH3となっており、M17で使用可能となっているFH5U/ FH5は使用出来ません。
その為、
ウルトラレスポンスモードやエクストリームレスポンスモードは使用出来ません。
受信機はRX-471,472,481,482が付属するT/Rセットがあります。
価格は¥54,780〜
AmazonだとRX-482 SSL対応(テレメトリー)のプライマリーコンボが¥29.267です。
定価が¥55,880なので相当安いと思います。
スーパーラジコンで調べたらもっと安いです。
¥23.470(税込)スーラジ
ヤッス!!
ただ、デザインがちょっと大袈裟な感じは否めません。
アニメチックなスタイル好きですよね、プロポメーカーって。
SSL(Sanwa Synchronized Link)
サンワのSSL
なんのこっちゃ?
と思って調べたら、簡単に言えばテレメトリーシステムの名称でした。
SSL(Sanwa Synchronized Link)
対応サーボやESCを使用することで、プロポ側から設定を変更出来るというものです。テレメトリーシステムの導入によるレスポンス低下を独自規格により解決し、レースシーンで最大のパフォーマンスが発揮出来るように開発されたシステムです。
プロポからESCの設定を変更出来るってすばらしいですね。
クローラーのESCってパソコンやスマホで設定変更が出来る様に昨今なってきていますが、流石にプロポで設定が変更出来るなんて品はまだ無いと思われ、とても魅力的であります。
もちろんプロポメーカーが対応のクローラー用ESCやサーボを出してくれないと始まらない話なので、流石に期待出来そうにありませんが。。。
MT-44
サンワのカテゴライズでは「ミドルクラス」のトップモデル。
そして「脱ミドルクラスプロポ」というキャッチフレーズが付けられているように、性能も申し分なく価格も魅力的で非常に人気のある機種です。
僕もこのMT44はずっと欲しいと思ってるプロポです。
後述するMT-Sよりも小さく軽量だそうで、サイズ感が良さそうなんですよね。
チャンネル数:4ch
プロトコル:FH4 / FH3
ディスプレイ:大型フルドット液晶モニター
テレメトリー:対応
デザインもシンプルで言い。
性能もクローラー用途なら申し分無い。というかレースでも全然OKみたい。
レスポンス性能はM12Sには劣るものの優秀な解像度だと思われます。
受信機はM12S-RSと同等のRC-482,481,472,471が付属。
価格は¥45,540〜
RX-481付属のセットが ¥34,155
M12S-RSより高いですね。
と思ってスーパーラジコンで調べたら
MT-44 & RX-481 コンボが¥23,800(税込)スーラジ
安い。
M12S-RSとほぼ同じ価格です。
これは迷いどころですね。
ハイエンドのM12S-RSにするかミドルクラスのMT-44にするか。。。
自分ならMT-44ですかね。
MT-S
「エントリーモデルは避けて1つ上のランクのプロポを」
そんな時の選択肢として最も多いプロポがこのMT-Sだと思います。
それからフタバの3PV。
ただしMT-Sは一応ミドルクラスプロポです。
価格も¥24,640 〜
と廉価品という印象はありません。
見た目も良いです。
Amazonだと¥20,000弱ですがスーラジだと¥13,480でコンボが買えます。
それにしてもスーパーラジコンの限定特価品は凄く安いデスネ。
チャンネル数:4ch
プロトコル:FH4 / FH3
ディスプレイ:大型フルドット液晶モニター(128×64ドット)
テレメトリー:対応
設定もやりやすそうです。
この辺のユーザビリティって本当に重要な要素だと思います。
MT-44が2.3万でMT-Sが1.3万。
これ、めちゃくちゃ悩みどころですよね。
僕も以前、これで非常に迷った記憶があります。
ちなみにサイズはMT-44より大きいです。
というか背が高いみたいですね。
MT-Sは沢山のコンボが存在します。
BL-SIGMA ESCと
HVS-702サーボのセットとか。
ダブルレシーバーセットとか。
MT-Sが売れ筋製品である事、そしてどちらかというとエントリー向けの製品である事が伺い知れます。
MX-6
エントリークラスのMX-6
チャンネル数:3ch
プロトコル:FH-E
ディスプレイ:LCD
テレメトリー:非対応
友人が使っているのを触らしてもらったことがありますが、とても良い操作感でエントリーモデルでも十分だと思った記憶があります。
ただしコチラは唯一の3ch仕様です。
通信方式もFH-Eという他のモデルで採用されているタイプとは違うので専用の受信機が必要です。
RX-391 ¥8,250
基本的にこのモデルのみ対応なので汎用性はありません。
防水タイプのRX-391W も使用出来ます。
ただしコチラの防水はIPX4相当なのでクローラーでジャブジャブ漬かるような遊び方には意味が無い防水性です。
他機種で採用されているFH4通信方式の受信機には互換機も存在しており、マシン導入時のコストを考えるとこちらの方がお得だったりすると言う現実もあります。
僕が調べた限りMX-6の通信方式であるFH-Eの互換機は存在していないようです。
価格は¥12,980〜となっています。
アマゾンだとダブルレシーバー(受信機2個付)で¥12,000ほど。
スーパーラジコンだとダブルレシーバーで¥10,697(税込)です。
ダブルで1万円は安いです。
受信機一個¥6000程しますからね。
安く済ますならコレ一択かもしれません。
ということでサンワのラインナップ調べてきました。
どうですか?
どれがほしいです?
僕はやっぱりMT-44かな。
でも、MT-44ってもう5年以上前にリリースされた製品なんですよね。
というか、下記発売日をご覧ください。
- M17:2018年発売
- M12S-RS:2017年発売
- MT-44:2016年発売
- MT-S:2015年発売
- MX-6:2018年発売
うううーーーんん。
やっぱりプロポ業界、元気ないんですかね。。。
三和電子機器
http://sanwa-denshi.co.jp/rc/car/
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