まずこの記事は備忘録的な目的で書きますので、以下の3点注意ください
- 素人がネットで調べた情報であること
- 記事内容の正確性に関して保証はできないこと
- 「です」「だ」「ます」等の断定表現で書いるのは可読性を重視しているからです
また、この記事執筆時はまだ何も防音対策をしておりません。
今後時間をかけて少しずつ対策をしていく予定ですが、途中でやめる可能性もあります。
防音、遮音をする目的
【目的】
東京の住宅街、戸建て2階の洋室(変型の5畳ほど)の防音(完全では無くある程度押さえられればOK)
先日まで10年ほどアップライトピアノを使用。外への音漏れは多少ありましたが、クレームが来たことは無し。
グランドピアノ(YAMAHA C2)に入替をキッカケに、外への音漏れが大きくなったと感じました。
特に道路を挟んだ向かいのアパート側へのピアノの音漏れを軽減させたい。
現在の位置関係はこんな感じ。
ピアノがある部屋は4m道路に面しております。
実際にこちら部屋からあちら部屋への距離は6m位かと思います。
家は木造で築35年ほど(三井ホーム)。
正直遮音性がそれほど高い造りではありません。
「防音室」という手も考えましたが、近い将来ピアノを1Fに移動する計画があり、その際に本格的な防音室の導入を考えています。それまでの間は、今の音漏れ状況を少しでも改善させるためにDIYと一部業者の力を借りて対策をしようと計画しています。
どこに何をどうするか?
上の図の赤線の部分、とにかくまずはココに対策をしようという風に考えています。
ピアノ室の左は別の洋室、右はクローゼットがありその外側は階段があります。
家の中への音漏れは気にしないので、とにかく最優先は赤線の部分という判断。(予算的にも)
赤線の部分には窓があります。
横1200mm 縦1100mm程の大きさです。
他は普通の壁です。
ということで
- 窓に内窓を付けて二重窓にする
- 壁に遮音吸音対策をする
この2点が必要。
今回は2重窓に関する調査と、候補の建材をピックアップしていきます。
ピアノ室の防音を目的とした内窓製品を選ぶなら
ピアノの音のような騒音に対して遮音をする際は、専門業者の事前調査を元に最適な方法のアドバイスを受けるのがベストです。当たり前ですが・・・
費用も高くなるし、DIYをして効果が無かったじゃ残念ですからね。
なので窓に関しては業者に頼む事にします。
既存窓(LIXILのデュオPG 11911にペアガラスの組み合わせ)の手前に内窓を付けます。
枠の余りの奥行きは80mmほど。
窓をぶっ潰して防音対策するのがベストですが・・・
内窓の商品は、ざっと調べるとこの位がすぐに見つかると思います。
- プラマードU(YKK)
- インプラス(LIXIL)
- まどまどstd(AGC)
- まどまどplus(AGC)
- 内窓プラスト(大信工業)
※三協アルミのプラメイクは情報少なく除外します
ここで、僕が勘違いしていたことですが、
内窓の製品は、
窓を構成するガラス以外のパーツ
だという事を覚えておく必要があります。
てっきり「ガラス込み」で設計されている製品だと思っていました。
つまり、内窓を選ぶ際は
内窓の商品 + ガラスの種類
の選定をする必要があります。
※今回は内窓製品に絞ります。次回はガラスです。
結論から書くと、今の僕が候補にしているのは「内窓プラスト(大信工業)+ ソノグラス12.8mm」です。
内窓製品に求めること
内窓は「防音」目的で導入する事もありますが、「断熱」目的や「防犯」目的で取り付けることもあります。
なのでその辺の目的の違いで選ぶ製品も変わってくるのだと思われます。
防音目的の場合は、とにかく「気密性」が重要。
音は隙間から漏れていくので。
どんなに厚い防音ガラスを使っても額縁、ケーシングに気密性が確保されていなければガラス本来の性能を発揮出来ません。
なのでメチャクチャ重要なパーツと言えます。
メジャー製品の簡単な概要
- プラマードU(YKK)
- インプラス(LIXIL)
- まどまどstd(AGC)
- まどまどplus(AGC)
- プラスト(大信工業)
内窓製品を選ぶ際のポイントは、構造上「使用出来るガラス」に差があるという点です。
全ての内窓枠に全てのガラスが付かないという意味です。特に厚みのあるガラスは。
※「12.8mmの防音ガラスを取り付けられるのはプラストのみ」という説明を見掛けることがあります。
また取付に必要な窓枠の奥行きに制限もあります。奥行きが足りない場合造作枠が必要になり高額になります
プラマードU(YKK)
マドリモ 内窓 プラマード U
https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/window/madoremo-plamadou
カタログでは一応低減音量;約15dBとあります。
これは単体での性能。外窓も変更すれば40dbという表記もありました。
プラマードUはどちらかと言うと断熱系という印象。
価格もお手頃です。
単板ガラス5mmで¥56000程
3+10+3の複層ガラスで¥62000程
ただ、プラマードUでも防音対策されているお宅の事例が沢山出てきます。防音ガラスの最高峰であるソノグラスを使用している事例も沢山見つけましたが、ソノグラスの6.8mmを採用しているケースが多い様です。一部情報では、12.8mmの防音合わせガラスはプラストのみで可能という事が言われていますので、12.8mmはプラマードUでは非対応と思われます。
また、サッシの性能自体はこの様な感じで隙間がありますので、ごくごく一般的な物と思われます。
防音ガラスの性能を引き出すにはサッシには妥協出来ないという事も考える必要がありそうです。
とはいえ、現在の音漏れ状況に応じては、プラマードUでも十分なケースがあるかもしれません。
新築などの場合は特に。
インプラス(LIXIL)
LIXIL 内窓 インプラス
https://www.lixil-online.com/window/inside-window/YINP2H21006S/
こちらもコスパが良い二重窓として広く使われているようです。
公称値も外窓併用で40db軽減とのこと。
5mm単板で¥60000程
プラマードUと殆ど同じです。
こちらもサッシの構造は一般的な物で、高い遮音性能を求める場合は対象外となる製品のようです。
まどまどstd(AGC)
AGC まどまど スタンダード
https://www.asahiglassplaza.net/products/madomado/
旭硝子(AGC)のまどまどには2つのシリーズがあります。
- まどまど スタンダード
- まどまど プラス
「まどまど」は防音性能の方に注力した印象がある製品です。もちろん断熱性能も高いです。
公称性能は既存窓戸の併用で40db。
※プロユーザーが選ぶホームシアターグランプリの内窓部門で長年金賞を受賞しているそうです。
この数値はプラマードUやインプラスと同等です。
しかし!
まどまどは使用出来るガラスの種類が多いのです。
AGC製の防音ガラス「ラミシャット35」を導入すると45dbの軽減が見込めます。
※ラミシャット35 = 5mm + 特殊防音フィルム + 5mm の合わせ防音ガラス
我が家の窓の奥行きの余り値的には、まどまどstd+ラミシャット35が候補の1つ。
後述するまどまどプラスだと奥行きが足りない。。。。
stdだと奥行き寸法が64mmなので大丈夫
価格はラミシャット35で¥130,000程
まどまどplus(AGC)
AGC まどまど プラス
https://www.asahiglassplaza.net/products/madomado/
まどまどスタンダードの上位版。
遮音性能は45dbのT5相当。
※T5は実際には無い等級
このサッシでは旭硝子の最強防音ガラス「マイミュート」が使用出来ます。
8mmと5mmのガラスの間に10mmの空間層があり、その中にレゾネーターという吸音機構が組み込まれたスゴイガラスです。つまり厚みは23mmとなります。これはかなり厚いです。
一般的に複層ガラス(ガラスの間に空間があるタイプ)は遮音効果に弱いとされていますが、レゾネーターの効果で遮音性能が高いとのことです。
ですが、必要な奥行き寸歩が85mmとのことですので、今回の防音対策には使用出来ません(80mmなので)
プラスト(大信工業)
大信工業 プラスト
https://uchimado-plast.jp/
僕が調べた限り、一般家庭向けの防音内窓の最強はこちらの「プラスト」です。
公称45db軽減。
他のメーカーのサッシとは違う構造になっており、高気密化によって音のすり抜けを許さないとの事。
樹脂製建具というのがポイントのようで、しなやかなな部材がしっかり噛み合うことでそれを実現しているみたいです。
普通のサッシは鍵を閉めることで枠と枠を締め付け気密性をアップさせていますが、プラストは「面」構造になっており、密着性が格段にアップしているとのこと。
またレール構内部にも気密材が入っており、徹底的な気密性確保が実現されているそうです。
そして、プラストと日本板硝子のソノグラスという12.8mm厚の防音ガラスの組み合わせ事例が沢山出てきます。
ソノグラスの6.8mmは他のサッシでも使用出来るようですが、折角のソノグラスなのでサッシも最強名高いプラストにしたいところです。
価格は¥150,000前後との回答を推奨施工店からされました。
ちなみに下部はこんな感じ。
普通のサッシと全然違う。
反転させたような構造になってますね。
こういうある意味特殊な構造な訳ですが、素人の僕でも気密性確保のためにはこっちの方が有利だろうなというのは、イメージとして理解出来ます。この構造は開き戸の気密性という点において確実な構造とも思います。
では何故他のメーカーはこういった構造をとらないのか?
と勝手に想像してみたのですが、
大手と中小の違い
と感じました。
大信工業は八王子にある社員数100人中小企業(正しくは中規模企業)です。
「内窓」に特化したメーカーで、製品は「プラスト」のみです。※押出成形部品の製造も行う
大手の様に多数の製品数を出すメーカーとは違い、徹底的に内窓に注力する体制があることが背景にあるのではないかな?
大手はコストや汎用性、施工性など色々な点を考慮して製品開発しないとなりません。この手の特殊なサッシの需要はそれほど高く無いはずなので、大手が作ったらとても高額な物になるでしょうし、ビジネスとして成り立たないのだと思われます。
まとめ
まだまだ調査がたりません。
建材は奥が深い。。。。
そして、必ずしもネットに情報があるとも限らない。
ただ今の結論としては
- プラスト +ソノグラス
- まどまどstd + ラミシャット35
が後悔のない選択かな?と思っています。
2重窓よりも3重窓の方が良いそうですが、スペース的に無理
既存窓のガラスも追加で交換すれば更に良いが、予算的に無理
次回はサッシに組み合わせる「ガラス」について調査します
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