【LCG】3DRAP FIZZYシャーシ 〜 LCG界のダークホース現る!

メイド・イン・イタリアのLCGシャーシ「3DRAP」については今まで何度かお伝えしてきましたが、その驚くべき走破性には驚愕のひと言でした。

明らかにG-SPEED V3シャーシとは方向性の違う思想で設計されたFIZZYシャーシは、コンペティショナル指向に特化した出来映えとなっており、何よりも走破性を求める方にはオススメ出来るシャーシだと思いました。

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という事で、このFIZZYシャーシについて今回は紹介していきます。

目次

3DRAP FIZZY CHASSIS – ALU OR CARBON FIBER FOR CUSTOM SCALER (COMPETITION AND PORTAL AXES)

製品は仮組みされたこの状態で届きました。

カーボンレールと前後のブレース、サーボマウントとバッテリーマウント、スキッドプレートにパンハード、ショックフープの全てが装着済みで、組み立てる手間が少し省けました。※組立の際にいくつか外す必要があるパーツもあります。

このシャーシは3DRAPのもう一つのラインナップでもあるWOLFシャーシと方向性が全く違う物になっています。

こっちがWOLFです。
どちらかと言うと、G-SPEED V3はWOLFタイプかなと思います。

レールの全高が全然違いますね。

商品名にもあるとおり、「COMPETITION AND PORTAL AXES」向けのシャーシなんです。
具体的に”何がどうだからそうなんだ”というウンチクは語れませんが、重心的に明らかにFIZZYの方が低く、もちろん車高も低くなります。

G-SPEED V3と並べてみました。
V3は底上げしてるのでサイズが大きく見えますが、全長はほぼ同じです。

付属品はこのサイドプレートとネジ類。

Side Mountsの所をチェックすると+ €15でゲットできます。
これは必須かと思います。

それからウインチサーボ用のマウントもオプションで購入する事もできます。

ENDUROパーツを丸ごと移植

V3から取り外したパーツをそのままFIZZYに移植します。

作業自体はそれほど難しくありません。
アクスルとミッション&メカだけですからね。

ただし調整はちょっと必要になります。

スキッドプレートは

AXIAL / ELEMENT
TRX-4/TRX4 SPORT

用の2種類が選択できます。

地真美にスライド式で前後に調整が可能です。

リンクを装着する際には、スキッドを取り外す必要が有るのですが、ココで注意点があります。

この3DRAPのレール以外のパーツは全て3Dプリントにより作られたパーツです。
なので極端に強度が高くはありません。

なのでネジ止めする際には「ナット」を使うように設計されています。
デルリン素材のパーツみたいに、ネジを直接埋めこんで固定すると多分割れちゃうからですね

スキッドは

レールとの結合
リンクの固定

でナットを使います。

この際の注意事項があります。

トルクをかけ過ぎて固定しないこと!

僕は1箇所、いつもと同じようにトルクを掛けてネジを回していたら、パーツが割れそうになりました。。(笑)
接着剤で固定しましたが、転倒の衝撃でいつ破損するか分からない状態でもあります。

リンクを4箇所装着完了した状態がこんな感じ。

トランスミッションの取り付け穴の位置を確認して、前後間違えないようにしましょう。

ちなみに裏はこのような加工がされているので、引っかかるような事はありません。

レールに固定

スキッドをレールに固定するときはとりあえずの仮固定で良いです。

あとで微調整が必ず必要になります。

これだけでもう仕上がり間近という感じしますね。

実際に作業自体は小一時間もあれば完成するはずです。

フロントのアッパーリンクも固定

フロントのアッパーリンクはココに固定します。

ネジ穴が2箇所開いてますが、ENDUROの場合はセンター側で固定です。

ダンパーも固定します。

これは穴が沢山あるのでどこにするかはあなた次第です。

車高を低くするのも良いし、ある程度地上高を確保するのも良いし。

僕はとりあえず低めで設定しました。

色々と位置の調整がまとまったら

サイドのバッテリーマウントを装着します。

ただ、これはほんとのほんとの最後でも良いかもしれません。

僕はこのあともう一度外して調整する事になったので・・

パンハードマウントにリンクを固定

付属のパンハードマウント。

アルミ製のモノですが、上下に移動できるようになっており調整が可能です。

また、横にもずらせるので色々な状況に対応出来るのが良いですね。

ただし、リンクと固定する箇所の穴が小さくてネジが通らなかったので、

ドリルで拡張しました。

これは個体差なのか、もっと細いネジを使うべきなのか、僕には良く分かりません。
ちなみに他の部分のネジも2.5mmの六角穴付きネジが採用されています。

アメリカ物は2mmが一般的なので、これはちょっと違う所ですね。

フロントはノーマルリンクが良いかも

これはあくまでも僕の事例ですが、フロントのハイクリアランスリンクとアッパーリンクが干渉してしまいました。

多分どう調整しても無理です。

アッパーリンクの取り付け穴をカスタムすれば良いんですが、それはちょっと今は無理なのでリンクをノーマルリンクに変更しました。

ハイクリアランスリンクにしている方は注意して下さい。

サーボホーンとの干渉にも調整が必要になるケースがあるかも

これも僕の事例ですが、ステアリングリンクとパンハードリンクを良い感じの平行に保とうとするとサーボホーンがリンクを干渉してしまいました。

これはサーボの固定位置がだいぶ内側にオフセットされてるのが原因です。
というか、仮組みされた状態で届いて、そのままで組んだので。。

なのでサーボマウントの位置を調整しました。

穴位置が沢山あるので細かい調整が出来ます。

ちょっと前に移動させました。

そして無事干渉も解消。

サーボホーンも短いモノに変えました。

形状がこんな感じなのでエンドポイント設定しないでもギリギリまで舵角を確保出来ます。

ただしリンクの長さを調整しました。
ロッドエンドに目一杯ねじ込みました。

あとはトランスミッション乗せて完了です。


基本的に構造自体はシンプルなので説明書はありませんが、誰でも組めると思います。

ただしちょっとした微調整は必要になるので、「まるまる載せ替えればOK」というタイプのキットではありません。

あとはやはり「ネジはトルクのかけ過ぎに注意」という点です。
これは気をつけて下さい。

もし可能だったら、オプションパーツで追加のスキッドとブレースパーツ辺りは購入しておいた方が安心かもしれません。


それからFIZZYシャーシは通常のLCGシャーシで採用されているスキッド幅よりも幅が67mmと狭いです。
なのでスキッドだけENDURO純正品を使う、なんて事は出来ません。
全てのパーツを入れ換えれば幅広のLCGマシンは構築出来ますが、僕が思うにFIZZYの強みはこの67mmという幅狭の設計だと思うので、やはり3DRAP純正パーツを使いたいところです。

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※This blog has permission to use images etc. from “3DRap s.r.l.”

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