【技術】ExpressLRS(ELRS) – オープンソースの通信プロトコルによって今後、プロポ業界が変わる?

今回は、ちょっとした情報を知ったので、その内容について簡単に(今の僕が理解している範囲で)シェアします。

この技術、もしかしたら今後のRCシーンにおいて、プロポ業界自体が大きく変わる可能性があるかもしれません(ちょいとオーバーかもですがwww)

目次

ExpressLRS(ELRS)

ExpressLRS(ELRS) とはなんなのか?

「オープンソースの通信プロトコル」

もう少し詳しく書くと「誰でも、どのメーカーでも改変が可能で商標利用が可能な高性能オープンソース無線制御リンク」との事です。

例えば、フタバのプロポはフタバの受信機でしか制御出来ません。サンワのプロポもサンワの受信機、Flyskyも同じく。

各メーカーが技術力を競い合うように性能が高い通信プロトコルを生み出しており、メーカーをこえて使えるプロトコルは基本的に存在していません。

フタバのF-4GやT-FHSS SR、サンワのFH5U、FLYSKYのAFHDS3などなど

でも、このExpressLRS(ELRS)はオープンソースです。
だれでも無料で改変し、販売することも可能です。(個別の規約は不明)

しかもとても高性能であるという話です。
基本的には航空機向けのプロトコルとして開発が進んでいます。

特徴の1つとして電波到達距離が長く2.4Ghz帯域において30km(100mw)も届くそうです。
ヤバいっすね。。。

もちろんRCカーでも利用出来る

特性的には航空機向けですが、もちろんRCカー、陸モノでも使えますよね。

例えばこういうExpressLRS対応の受信機があります。
amazonで¥3000くらい。

そして、

こういうExpressLRS対応のプロポも売っています。

こちらExpressLRS対応。

本来の性能を使う事は困難ですが、普通の送受信機として利用することは可能。

で、僕が感じる可能性ですが、このExpressLRSが今後ドンドン普及してくると

プロポと受信機の組み合わせが増え、選択肢が桁違いに増える

という事です。

結局一般的なユーザーの場合、プロポは限られた選択肢しかありません。その中で自分のフィーリングに合ったモノを使い続ける訳ですが、プロポの通信プロトコルがオープンソースになったら、受信機も送信機も沢山の選択肢が出てきて、自分にとっての最適な組み合わせを見つけることが出来る様になるだろうなぁ、と思っています。

もしかしたら、FLYSKYあたりはExpressLRS対応のプロポを作ったりとか、そういう可能性もあるかもしれません。日本のメーカーはおそらく参入しないでしょうがwww。

ExpressLRSが使えるのはAM32と同じように、プロポに搭載されているチップがExpressLRSを書き込めるかどうかという事だけみたいです。SX127x等 ※AM32の場合はSTM32F051チップでした。
なので、そのチップが搭載してあれば、自分で書き換えも可能みたいです。

ソフトウェアベースの技術の場合、市場規模が小さいラジコンメーカーが「単独で開発してリリース」する、というのはスピードや技術的にも限界があり、“集合知”の賜でもある「オープンソース」という形態にはどうしても敵わない(ある一定の部分までは)という事もあると思います。

実際にこのシステムがRCカーの分野に影響を及ぼすかは、まだわかりませんしその気配は全くありません。

でも、プロポ問題が日本のラジコン文化のガラパゴス化の原因でもあると僕は以前から感じているので、こういった流れが進むことで、世界標準のプロポ規格が生まれたら色々とメリットがあるのになぁ、と思う次第です。

ExpressLRS
https://www.expresslrs.org

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