【Dragbrake】CROSS EMO X2のドラッグブレーキを検証する 〜 HW880、1080、ISDT ESC70 〜 モーター交換、ミッション特性、ギア比。

CROSS RCの1/8 EMO X2
先日のミッキーロックでの走行で感じたのは

ドラッグブレーキの弱さ

でした。
感覚的には20%くらいの効き具合です。(ESCでは100%にしてある)
これだとクローリング時にヨロシク無いので、早速検証&調整を行いましたのでリポートします。

尚、今後動画で分かりやすく紹介予定です。
※ブログでは要点のみ

目次

ドラッグブレーキは奥が深い

ドラッグブレーキ(ドラグブレーキとも言われる)は、坂道でのマシン制御に大きく影響する為、RCクローラーにおいて重要な項目です。制御補助装置です。

ちなみにニュートラルブレーキとは別物

  • ニュートラルブレーキ:ニュートラル時にかかるブレーキ
  • ドラッグブレーキ:スロットルの位置によってブレーキの掛かり具合が変化

強いドラッグブレーキが効いてる場合、傾斜角が高くてもマシンをその場に維持してくれます。

ですが、だいたいの場合、ニュートラル状態で完全にマシンを停止させておくことは出来ません。

これ、以前作成した動画です。
ELEMENT ENDUROにHW1080を搭載した状態で0〜100%までのドラッグブレーキ検証をしました。

100%でもゆっくりですが下がってきますね。

これは角度の影響もあります。
もっとユルい角度だと多分停止します。

そして、

  • 車輌の重量
  • モーター(磁石の強さ)
  • ミションととギア比(ドライブトレイン)

この3つもドラッグブレーキの効き具合に大きく影響します。

全ての条件がマッチすると、高い傾斜でも完全にマシンを停止させる事が可能です。

ESCの交換で検証する

EMO X2に初めから装着されているESCはHOBBYWING QuicRun WP 880 Dualの改良版。設定項目は1080とほぼ同じです。

ドラッグブレーキ率を100%に設定しましたが、僕の価格的には20%ほどの効き具合。

ということでまずはモーターを交換してみました。


手持ちのHolmes Hobbies クロールマスタースポーツ 550 15Tを使用します。

ちなみに、外したモーターは560でした。

モーターの取り替えはちょっと面倒です。
スキッド裏のネジとサイドプレート横のネジを外し、ミッションカバーのネジを5つ外す必要が有ります。

HW880とHH 15Tの組み合わせでは何も変化がありませんでした。

Holnes Hobbiesのハイグレードモーターの場合、強力な磁石によりドラッグブレーキの効きが高くなる、という説明書きもありますが、恐らくこのマシンの場合、モーターを変えただけでは大きな改善は見られないと思います。

という事でESCを変えます。

HOBBYWING QuicRun WP 1080 G2

抜群の信頼度を持っている1080。
コレに交換すれば理想の制御になってくれるかな?

設定はもちろんドラッグブレーキ100%。

ですが、改善無しです。
880の時とほぼ変わらず。。。

ありゃりゃ〜。
これはキツイ。

ミッションのギア構造やギア比が影響している可能性が高いです

指でスパーギアを回すと、実にスムーズに軽く回転します。
僕の経験上、スパーギアの回転の抵抗が高いほどドラッグブレーキの効きは良いです。

ピニオンを変更するだけで多少変わる可能性ありますかね?

ということで、最後の望みでISDT ESC70を装着することにしました。

若干ソフトウエア的な難点はあるモノの、1080同等の性能と3000円ちょっとというコスパから、度々使用しているESCです。

設定はこんな感じ。

Active brake enable
の欄は「Disabled」でOFFにしておく必要が有ります。

この項目、ついついONにしてしまいますが「前進/ブレーキ/後進」モードでのみ有功です。
「前進/後進」モードで使うと、モーターがガクガク震えてしまいますので、注意が必要です。

Active brake enableを「Disabled(無効)」にしても、その上のActive drag brake levelの数値はちゃんと反映されます。

ESCはモーターの動きを妨げる力を自動的に生成します。 設定値が大きいほど、発生する力が大きくなります。

この数値はマシン重量やギア比、モーターとの関連で細かく検証する必要があります。設定値より高いとActive brake enableを有功にした時と同じようなガクガクが発生します。

EMO X2の場合は「6」が最適だと判断しました。
今後も調整していきます。
※タイヤにウエイトを追加したら「6」では弱くなったので「9」にしました。
※この設定はローギア時の設定です。ハイギアだと厳しいです。

この設定で登坂検証をしたところ、ほぼほぼ理想通りのドラッグブレーキ保持力を発揮してくれました。

ただし、長い時間保持させるとモーターとESCが熱を持ちます。
なので、その辺はちょっと心配。


ということで、ドラッグブレーキ設定で色々と学ぶことがありました。
もしかしたらスリッパークラッチの締め込み具合でも、影響ある?なんて思っていますが、それはまた今後やってみようと思います。

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