【探求】VANQUISH PRODUCTSでかつて限定販売されていた、ハイエンドマシン「RIPPER PROJECT」の事

VANQUISH PRODCUTS、略してVP。

憧れのメーカーの1つですよね。
AXIALやTRAXXAS、REDCAT、ELEMENT、RC4WD、CARISMA、TAMIYA、CROSS、TRACTION HOBBY等とはちょっと違う立ち位置、というか、独自路線を貫き、それがしっかりとブランディングに活きている、そんなアメリカの高級RCクローラーメーカーです。

現行車種はVS4-10 Origin、VS4-10 Pro、VS4-10 Ultra、VS4-10 Phoenix、VS4-10 Phonenix RTR、色違いやアクスル違いを含めると合計10製品となっています。車種的には3種類です。

ちなみに、VPは元々RCクローラー向けのアルミパーツメーカーです。アクスルやホイールなど、車体キット以外にも人気の製品が山ほど存在します

僕が知るVPはVS4-10 Originからなんですが、実はそれ以前に、とあるハイエンドマシンが限定でリリースされたいた事を知る人は日本ではそう多くないでしょう。
僕も最近知りました。

ということで、そのマシンについて調査したのでリポートします。

目次

Vanquish CNC MILLED RIPPER PROJECT

これがそのマシン「RIPPER」です。
2018年に登場しました。

JEEP ラングラーのデザインにインスパイアされたボディと、ロールケージシャーシによるスタイリッシュな競技車両スタイルが特徴。

金額は$1,899でした。
購入するには500ドルの前金を支払う必要があったそうです。

要は、その前金を元に材料を調達し製作が行われるという事。
VPはもともと小さなパーツメーカーですから、そういったスタイルが当時は取られていたんですね。

納品までの日数はおよそ90日。
Vanquishファンであり、予算に余裕がある、RCトラックのエンスージアスト達で無ければなかなかこの製品に手を出そうとは思わなかったかもしれないですね。

Harley Designのジョシュさんの計画から生まれた

この「RIPPER」ですが、元々は製品化される予定は無かったようです。
「実験的」な意味合いが強かったとか。。。
つまり、VPの機械加工技術の高さの証明のためという事です。

元々アルミなどの金属加工をしてRCパーツを製作していたので、そういった技術に自信があったわけです。

Harley Designs

そしてその時、VPにはYouTubeでお馴染みのHarley Designのジョシュさんが在籍していたそうです。(社員なのかアドバイザー的な位置づけなのか、その辺の細かい事は不明)
※ジョシュさんの動画では、イベント時にVPブースでスタッフとして働いている姿を見る事もありますよね

そんなジョシュさんが2017年の春に、自分用のシャーシを作る計画を立てたことが、この「RIPPER」誕生のきっかけになったそうです。

詳しくはココに書いてあります。
https://harleydesigns.com/ripper

CNCフライス加工のボディとロールケージ

ビックリするのは仕様です。

このロールケージですが、なんと

CNCフライス加工

で作られています。
溶接でつなぎ合わせていないんです。

重さ約100ポンドの巨大なアルミニウムのブロックを削り出してこのロールケージを作るって、スゴすぎですね。。。
※アルミブロックの95%はゴミになっているそうです。

それから、ボディも固体ブロックからCNC加工されたアルミ製です。
ボディパネルは板金加工です。

スゴすぎ・・・・
そりゃ1,899ドルするわ。

そんな風にしてプロトタイプが9台作られました。

RIPPERのシリアルナンバー#02はハーレーデザインのジョシュさん
#01は機械加工技術者など、ごく一部の人にしか手にすることは出来ない、正に実験的な製品でした。

その後RIPPERは製品化されますが、限定品であり2023年現在注文は受け付けていません。

ベースはSCX10 II

RIPPERは$1,899という高額製品ですが、このキットだけでは完成しません。

ベースになる部分ははAXIAL SCX10iiを使用する必要があります。
シャーシレールやトランスミッションなど。
またアクスルも付属していないので、VP製のアクスルが推奨されています。

つまり、組み上げるには更に数百ドルかかるというわけ。メカも入れれば合計$3,000近くなるでしょう。

そんな、高額でありつつ組み上げるのにそれ相応の知識と技術が必要なハイエンドマシンは世界中で今も愛されています。

RIPPER 110

僕が衝撃を受けたのはこのRIPPER 110。
つまりシリアルNO.110のリッパー。

SCALE GARAGE SYSYTEMさんが公開した画像です。
カッコ良すぎる。・。。。

仕上げももちろんカッコ良いんだけど、マシンデザインのバランスが最高。
RIPPERボディ、シャーシジオメトリの完成度の高さが良く分かる一台です。

ポーランドのイベントでのワンショットだそうです。Mariusz Jakubowskiさんという方のRIPPER

オフロードカー、テキストの画像のようです

ううううう、欲しい・・・

でもね、このRIPPER、中古市場に出ることは殆ど無いぽいですが、以前70万円くらいで売っているのを見掛けた事があります。(海外のショップで)

これはもう幻の逸品、なんでも鑑定団クラスの製品かもしれないですね。


ということで、RIPPERに関するリポートでした。

一応VPのRIPPERページはまだ存在するので、リンクを張っておきます。
いつかまた、復活する時があったりして?
https://www.vanquishproducts.com/pre-order-deposit-cnc-milled-ripper-project/

https://www.vanquishproducts.com/new-releases/

※当ブログは”Vanquish Products“より画像等の使用許可を得ています。
※This blog has permission to use images etc. from “Vanquish Products

SCALE GARAGE SYSTEM
https://scale-garage.com/

※当ブログは”SCALE GARAGE SYSTEM“より画像等の使用許可を得ています。
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