前回ビルドして稼働する状態にまでなった”Creality CR-10 Smart”
今回は初プリントとその後のファームウェアアップデートの模様をお伝えします。
初プリントでベッドレベルがバラバラだと判明
こちらが一番初っぱなに印刷した時のレベル確認用の印刷物。
なんかヤバそうだったんで途中でキャンセルしましたwww
通常は白い点が全面に25個ちゃんとプリントされるハズなんです。
薄くなってる場所はベッドとノズルのクリアランスが近すぎてフィラメントが排出されない状態になってるということです。
右奥や左側は全くフィラメントが出てませんね〜。
このCR-10 Smartには「オートベッドレベリング」といって、自動で書く場所のレベルを計測して補正してくれる機能があります。
画面の右下に16マスの表示があるように、ベッド内の16箇所を計測してくれます。
この作業をしたら、「ベッド調整は完璧!」
と思ったら大間違いでぽいです。。
手動でZ軸の高さを調整する必要もありますし、場合によってはフレーム自体を物理的に調整する必要もあるそうです。
ENDER系の機種などはベッド下に調整用のネジが付いているのですが、このCR10-smartには付いてません。
ハードウェアの調整は結構大変そうです。
とりあえず印刷続行
といいつつも造形ブツが完成しました。
ぶっちゃけ1.2層目のレベルは底まで重要では無いです。
サイズ的に誤差は出ますが、シビアな事を望まなければ多少レベルが狂っていても物は仕上がります。
2回目の印刷はこんな感じで糸引きが発生。
これは引き戻し量の設定で多少改善しました。
サポート剤が無くてもこの位の角度なら余裕で造形可能です。
ジャッキが出来上がりました。
ファームウェアのアップデートは必須
この機種、日本で使ってる人はまだ殆ど以内と思われますが、海外ではユーザーが増えてきています。
海外の情報交換フォーラム等でCR-10 Smartについて盛んにやり取りされているのが、ファームウェアの件です。
出荷時にインストールされているファームウェアは未完成のダメダメファームウェアなので、「最新版のファームウェアにアップデートする必要がある」というものです。
なんでも出荷時のファームウェアだと、オートレベリングの動作はするものの、補正値が反映されないそうな。。。
なんで???(笑)
という事でアップデートする事にしました。
ファームウェアのアップデート
Crealityのホームページ
Support → CR Series Firmware → CR-10 Smart 3D Printer
に最新のファームウェアがあります。
https://www.creality.com/download
「CR-10 SmartMarlin2.0.6SWV1.0.10HWCRC2405V1.20909.zip」
Ver1.0.10 です。
この中には2つのファイルがあります。
- CR-10 SmartMarlin2.0.6CRC2405V1.2V1.0.10.bin
- DWIN_SET
一つが本体用のファームウェア
もう一つがタッチパネル用のファームウェアです。
SDカードとマイクロSDカードが必要
アップデートにはSDカードを使います。
3Dプリンター界隈ではSDカードを使うのが常識な様で、ほぼ全ての機種においてSDカードスロットが装着されています。
3DプリントデータもSDカードに入れて印刷させます。
ファームウェアも同じくです。
まずは本体のアップデート。
画面左のSDカードスロットに「CR-10 SmartMarlin2.0.6CRC2405V1.2V1.0.10.bin」のデータを入れたSDカードを挿し込んでから、後の電源ボタンをON。そしてサイドの電源プッシュボタンを長押しします。30秒位かな。
パネルに画面が表示されてホーム画面に変わるまで押し続けます。
画面が表示されたらリア側のメイン電源をOFFにします。
タッチパネルのアップデート
タッチパネルはコネクタを外してリア側のネジを4箇所外して基板むき出し状態にします。
マイクロSDカードに「DWIN_SET」フォルダを丸ごとコピーします。
そしてこの部分に挿し込みます。
コネクタを本体に接続して電源ONさせると
タッチパネルにこんな表示が現れてアップデートがはじまります。
2分くらいかかります。
「SD Card Process……. END!」
と上部に表示されたら完了です。
電源をオフにしてサイドONにすると。。
バージョンアップ完了です。
注意点
アップデートしても、画面がおかしい、アップデートされてないぽい、タッチパネルがちゃんと作動しない。
という状況に陥ったら原因は恐らく一つです。
タッチパネルのファームウェア更新に失敗しています。
右下の部分、表示がなんも無いのにチェックマークが付いてますよね。
AUTO LEVELINGの部分も良く分からない表示になってます。
これの原因は
SDカードのフォーマット方式が原因
です。
SDカードは
FAT32
4096バイト
でフォーマットして下さい。
特に、アロケーションユニットサイズが”4096″以外だと失敗します。
という事でオートレベル機能がちゃんと使えるようになりました。
なったハズ・・・・。
でもって色々と作成がわりと問題も無く出来る様になりました。
ただし、CRTouchというオートレベリング用のオプションパーツを使った時のような、レベルの誤差を数値表示してくれるような機能が無いので、実際にどのくらい補正されているのかが良く分かりません。
この辺は今後のファームウェアに期待したいです。
スマホ経由のプリントが便利
このCR-10 Smart
初めからWifiユニットが装着されているので、スマホからプリントすることが出来ます。
手順は以下のようになります。
- スマホアプリ [Creality Cloud]をインストール
- Creality Cloudに登録(無料で2GB)
- 3Dプリンター本体のQRコードを使いアプリに本体を登録
すると、Creality Cloudアプリ上に公開されているデータをそのままプリントする事ができます。
アプリでのノズル温度等の設定も出来ます。
一時停止等の操作、進行状況の確認も出来ます。
便利です。
さらに、STLファイルのスライスから、各種プリント設定もアプリで出来ます。
スゴイですね〜。
Creality Cloudで自分が持っている3Dデータをアップロードすることも出来ます。
便利過ぎる。。。
便利過ぎるけど、Gコードの編集が出来ないので僕はCURAから3Dカード経由で印刷してます。
今後のソフトの機能アップに期待したいです。
ちなみに専用のカメラを本体にUSB接続するとアプリから印刷状況を動画で確認出来ます。
これも便利かも。
印刷に12時間とか普通なんで、リモート出来るのは必須かもしれません。
CR-10 Smartが良い点はこの辺かな。
もちろんENDERとかでも他のWIFIユニットを導入すれば出来ますしラズパイ使ってOctprintという手もあります。
という事で、ちゃんと稼働するようになったので、後はドンドン印刷してプリント設定のこつをつかんでいきたいですね。
あ、でももう一つ問題が。
設置場所だわ。。・
今は仮置きでリビングの机の上に置いてるんですが、作業場の側になんとかおけるように模様替えしないとかな。
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