さていよいよ「御岳」に行くところになりました。
もっていくマシンの簡単なスペックはこんな感じ。
登らないと悲しい 抑えのエレメント・エンデューロ・トレイルウォーカー
- タイヤ→プロライン・ハイラックスG8 前480g後390g
- ショックキーで車高ちょい下げ
- リアスプリングは純正オプションの一番硬いスプリング、フロントは純正オプションの2番目に硬いスプリング
がんばって欲しいアキシャルSCX10 II
- タイヤ→プロライン・ハイラックス・プレデター前480g後390g
- モーター、ダンパーなどノーマル
- ブラスCハブ/ナックル装着
頼むから登って欲しい アキシャルSCX10/BPCシャシー/ポータルアクスル
- タイヤ→プロライン・トレンチャー・プレデター 前510g後340g
ざっくりとしてこんな感じです。
特殊な加工などはできないので既成の部品をただ取り付けていると言う感じでいいと思います。
3台とも総じてピニオンギアなどは低めにし、15ミリから20ミリのワイドナーを装着してあります。
更にフロントは低め、リアは車高を上げ、状態の微妙な前傾姿勢にしています。
簡単に言えば3台とも似たような方向性のセッティングです。
いよいよ検証の始まり

3台をもっていくのは結構大変で、現場の駐車場に到着するとそこから心優しいロックンクローラーズさんが1台持ってくれました。
歩いているだけでも息が切れるし緊張しますね。
橋の上から現場を見下ろすと、どなたか2人の位の方が楽しんでいそうです。
また目標の「壁」と言うところも目視できました。見るからに厳しそう。
まず第一に現場に到着すると心そわそわ早く試してみたくなります。
正直3台とも登れるとは思ってませんが何とかアキシャルSCX10/BPCシャシー/ポータルアクスルだけでも登って欲しい、、、
早速「壁」と言う所をスタート。
まずはここ登ってスッキリしたい。それが正直な本音です。
SCX10/BPCできるだけゆっくりゆっくり登らせてみます。
すると、、、、スルリするりとあっけなく登りきってしまいました、、、、
あら、、嘘?本当に?
自分でも信じられません。一発目のアタックでまぐれで登ってしまうと言う事はまあまあある話なのでもう一度確認のために登ってみます。
タイヤが汚れたので少しグリップを失いますが、同じように登りきってくれました。
「これでもう今日は帰れる」思わず言ってしまった一言www。

半年間、情報だけはインプットされ、頭でっかちになっていたので気が楽になりました。
これで第一の目的は達成。本当にほっとしましたね。とは言え何度かチャレンジしてみるとやはり右ルート左ルートで厳しい部分もありアプローチを間違えると、最初からそっくり返ってしまう挙動も出ます。
やはり全く難所と言う意味では間違いないです。
気になるのは同時に持ち込んだエンデューロとSCX10II。

こちらも挑戦。
エンデューロは細かなジャダーを出しながらも上がってくれました。
またSCX10IIもプレデターコンパウンドのグリップを活かしながら同じように登頂成功。

自分の中では初めて行った場所でここまで走れて100点満点。
実際はもう一つの難所「奥の細道」と言う場所が3台ともクリアできませんでしたがこれはこれからの課題。
ギヤボックス搭載位置を比較した時、まあまあ懐疑的だったBPCの潜在能力。
この3台を同じ場所を同じようなスペックのタイヤで登らせて印象はどうだったかと言うと一番安定して楽に登れたのは実際問題、SCX10/BPCシャシーでした。
これは自分の経験としても大きな収穫です。
旧式のシャシーとは言えやはり目的を「低重心化」と言うことに焦点を合わせて設計された製品にはやはり結果がついてきたのかもしれません。
とは言えSCX10/BPCシャシーの場合。ボディが前半分しか装着されてなく後がシャシーのままですからそういったところも総合して楽に登られているような気もします。
これをもってして自分の中でのずっと気になっていたところがスッキリしました。
先輩達に学ぶ小径タイヤの威力と使い方の巧みさに驚愕。

驚かされたのが2台のベテランの方。
こちらによくいらっしゃるようでなんと2人ともエンデューロを操ってらっしゃいます。
しかもほぼノーマルのような感じ。
それがなんとものすごいアプローチの仕方で「壁」を登っていきます。
その秘密はタイヤにもありそうです。「結局これが1番食ううんでびっくりしたんですよ」
と言って教えられたのが懐かしきタイヤ。「HPI ホットボディーズのローバー1.9」!!
さすが長年やってらっしゃる先輩は目のつけどころが違いますね。

確かにグリップも良く、小径96ミリのタイヤなので結果的に低重心になっています。
これには驚き。常に120ミリの大径タイヤを考えていた自分には目から鱗ですね。
実はこのタイヤ10年前に僕もSCX10に履かせていたんです。当時とてもグリップも良くびっくりしましたが、やはり小径すぎてアプローチが厳しいなと言う印象であまり走らせずにボディに装着したりして小道具として活用していました。

これはもったいない。試してみるべきだと改めて感じました。
10年経ってようやく気づいた感じ。
背中を押してくれた仲間というか先輩がBPCで登場。難所攻略の時、同じ言葉に思わず心が温まる。
そんなこんなでしていると、もう1人BPCシャシーを装着した先輩が僕がシェイクダウンと言うことでわざわざ駆けつけてくれました。

ありがたいですね。
その先輩もこの壁を攻略すると言う目的もあったようで早速登らせています。
アウトランモーターやマンバX、バンキッシュのアクスルで武装された1台。ボディからも歴戦の雰囲気が漂っています。
この方の一言で僕もBPCを導入することができたので本当にありがたいなと思いましたね。

じわじわと先輩BPC壁を攻略していきます。無事登頂。
登頂したときに「これで帰れる」と言う言葉を聞いた時は3時間前に自分も同じ言葉を言っていたので思わず笑ってしまいました。
やはりクローラーを楽しむ方にとって難所を攻略すると言うのは心の中で目標になっているのだなぁと改めて感じました。
この日の御岳攻略は自分が考えていたアプローチの仕方でマシンのセッティングもまあまあ間違いではないと言うことが証明された感じでとても嬉しかったです。
さらに小径タイヤというヒントもいただいたいただいたので、家の中で眠っているHPI ホットボディーズのローバー1.9を発掘しようと言う気持ちにもなってきました。
やはりGスピードV3は半端じゃなかった。目の前で見る驚愕の張り付いた走り。

最後になりましたが同じく走ったロックンクローラーズさんのGスピードV3/エレメント・エンデューロ。正直ものすごい走破性。
難所の「壁」だけでは無く、「奥の細道」と言う狭くこれまたひっくり返されてしまうような箇所も難なくクリアしていきます。
これと同レベルな走りっていうのはやっぱりどう考えても難しそう。やっぱり最新のシャシーならではの潜在能力の高さをまざまざと見たような気がしました。

次はまったりとトレイルランをしたいところですがどうなることやら。
これからも散財も続きそうです。
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