Futabaから、ちょっと面白いサーボが出ています。
「S-CD500KS」
1/10電動ドリフトカー用の「ナックルサーボ」です。
フタバ S-CD500KS | サーボをタイヤの根元に直付けする発想

これ、すごいです。
個人的に結構感動した製品です。
キワモノといえばキワモノかもしれませんが、もしかしたら今後主流になっていく可能性もあるコンセプトであり、ラジコンのある種概念、プラットフォームの設計自体を大きく変えていくきっかけになる製品という気がしないでもないです。
どんな物かというと、

ドリフトカー用のステアリング・サーボなんですが、これまでの「サーボ1個を車体に積んで、そこからロッドを伸ばして左右のタイヤを連動して動かす」という一般的な構造じゃなくて、左右それぞれのタイヤの根元(ナックル)に、サーボを1個ずつ直接付けてしまうという製品です。左右で計2個必要です。

- サイズ:32.0×16.6×27.6mm/重量:20.7g
- トルク:2.4kgf・cm(6.0V)
- 使用電圧:4.8〜6.0V
- 2個セットで¥39,600
対応する送信機(T10PXなど上位機種、要バージョンアップ)とジャイロ「GYD560」の組み合わせが必要なので、今時点ではかなり限定的な製品ではあります。






ドリフトでのメリット(調べた範囲での理解)

正直、僕はドリフトに詳しくないので、ここは調べた範囲での理解として書きます。
このサーボをつ買うメリットですが、ロッドで左右をつないでいないので、左右のタイヤの切れ角やその変化のクセを、それぞれ完全に独立して、しかも無線で細かくセッティングできるという点に尽きます。
ドリフトって深い舵角や、ブレーキング時のタイヤの向きの作り方がかなり重要らしいので、そこを機構じゃなくて電子制御でピンポイントに追い込めるのが強みってことなんだと思います。この辺はドリフト勢の人の方が実感としてよく分かりそうです。
ロットで左右のステアリングを制御する方法って、クローラーでもどんなRCでも、どんなに正確な組み立てをして、セッティングをしていても、微妙にずれることってあるじゃないですか。
つまりバンプ角ですよね。
サスのストロークなどによって、当角が勝手に変わっちゃったりすることもありますよね。
その辺が、このサーボというか、ナックルサーボという機構を使うことで、基本的に完全にゼロになるわけです。
これは非常に革命的な変化だと感じます。
クローラーへの応用、あるとしたらどこか

ここからは僕の勝手な想像なんですが、クローラー的に気になるのはドリフト側のメリットとはちょっと違う部分です。
正直、タイヤの切れ角のクセがピタッと揃う、みたいな精度は、普段のクローリングだとそこまで重要じゃないと思うんですよね。
それより気になるのは、サーボを車体の中央じゃなくて、タイヤの根元まで持っていけるという部分です。
これ、コンペクローラーでいう「MOA」(モーターをアクスルに直付けして低重心化する設計)と発想が近い気がしていて。MOAがモーターを車体中央からアクスル側に追い出すことで低重心化・トルク配分の自由度を上げているのと同じように、ステアリングサーボも車体中央から追い出せると考えると、その分車体側を軽くできたり、重心をもっと下げられたりする余地が出てくるんじゃないかと思います。
さらに、左右独立制御っていうのは、将来的には4WS(4輪操舵)みたいな方向にも化ける可能性がある発想だと思っていて。普通のクローラーにはそこまで要らないと思うんですが、コンペクローラーの世界で「MOA的な低重心化」と「ナックルサーボ的な左右独立ステア」が組み合わさったら、結構面白いことになる気がします。


もちろん今のS-CD500KS自体は、トルクも防水性能もドリフト前提の作りなので、そのままクローラーに転用できるものではないです。ただ、この「重い部品を中央からタイヤ側に追い出す」という発想自体は、いつかクローラー、特にコンペ方面に降りてきても不思議じゃないですよね〜。
S-CD500KS:
https://www.rc.futaba.co.jp/products/detail/I00000468
※当ブログは" 双葉電子工業"より画像等の使用許可を得ています。
※This blog has permission to use images etc. from "FUTABA JAPAN"


コメント