来ましたよ〜ついに!
AXIALの完全に新しい新作マシンが登場しましたね。
1/8 AXP8 Gilamon
公開されている情報だけを見る限り、これはゲームチェンジャーになり得る一台だと思います。
ただの新作ではなくて、今後のシーンの流れを変えていくであろう重要な製品だと感じます。
AXIALが生み出した新セグメントと言える作品


今回リリースされた製品は、1/8スケールで2.2インチタイヤが標準搭載された"トレイルバギー"であり"ロッククローラー”です。
AXIALのカテゴリー名は【AXP8】
車名は【Gilamon】


AXIALからリリースされたこの手のケージバギースタイルのマシンというと、WRAITH(レイス)やRR10 BOMBER、RBX10 RYFTそしてUT10 CAPRAが挙げられます。
しかし現在、それらはリリースから時間が経過していることもあり、廃番だったり成熟し尽くしたことで人気があまり無い製品となっています。
SCX10 IIIもイマイチパッとしない展開ですし、SCX24やUTB18などのスモールスケール系に力を注いできた近年のAXIALにとって、RCクローラーシーンにおける"新たなセグメント"が生み出されることは多くの人が望んできたことかもしれません。
AXIALはRCクローラーシーンの先駆者でありリーダーです。
AXIALが生み出すプラットフォームや規格、スタイル、コンセプトは、その後の他の多くのRCメーカーやパーツメーカーの基準になります。
そういう意味でもこの製品の登場はシーンに大きな影響を与えていくことになるでしょう

今回のAXP8 Gilamonは、パッと見のルックスは決してブランニューな印象はありません。
しかし、
- 完全に新しいプラットフォームによる新作
- 1/8スケール トレイルバギー/ロッククローラー
- 革新的なギミック搭載
といった、新作に相応しいポイントはしっかり抑えています。
価格は579.99ドル
諸元

- スケール:1/8
- 全長:508mm
- 全高:229mm
- 全幅:320mm
- ホイールベース:368mm
- 重量:3.2kg
こういうスタイルなので1/8スケールですが、ボディサイズ自体は大きくありません。ですが、ホイールベースが368mmで全幅も320mm、採用タイヤは直径140mm(2.2インチホイール)ですので、やはりビッグサイズなマシンです。

上からの画像をみるとイメージがつきやすいです。
これは日頃1/10スケールクローラーを嗜んでいる方には、完全に別カテゴリーのマシンに見えると思います。
まあ、実際にそうですね(笑)
スケクロではないので、好みは分かれるところだと思います。
1/8 AXP8 Gilamon 2.2 4X4 RTR Brushed Trail Buggy
ここからは簡単にAXP8の大きな特徴を2つ紹介します。
AF16P ポータルアクスル

このアクスルは新しい「AF16P ポータルアクスル」です。
トレッド幅が広く、フロント側は車軸右側にステアリングサーボが装備されています。

新型 IS10 内部スプリング ショックの性能と相まって、あらゆる地形において地面を這うような高い走破性を実現しています。

そしてリア側にもサーボが付いています。
これは4WSということではありません。
ASD(軸選択可能ドライブ)
という新機構が搭載されています。
これはDIGの進化版です。※DIG リモート等で後輪を一時的に物理ロックするコントロールギミック
SCX10IIIやVanquish Phoenixに搭載されているDIGは後輪左右が同時にロックされますが、ASDの場合、後輪の左右どちらか片方をロックさせる事がプロポのスイッチ操作で可能になります。※パーツを追加すればフロントにも装着可能

リアアクスルのASD機構の内部構造はこんな感じ。
サーボでレバーを引いたり押し込むことで、左右のロックを個別にすることが可能になっています。
こういう機構を採用しているマシンは、僕が知る限りこのマシンが初めてだと思います。
不通のDIGだと両輪がロックしますが、ASDだと内輪だけがロックするので、よりスムーズだと思います。
AT6トランスミッション

ミッションもAT6という完全に新しい物になっています。
30%のアンダードライブが標準装備されています。

構成はなんとなくSCX10 III BaseCampぽい感じですかね。
ミッション内アンダードライブをAXIALが採用してくるのは、わりと珍しいとおもいます。
その他

シャーシレールは存在しません。
ギアボックスを乗せるスキッドプレートみたいなパーツに頑丈なリンクが固定された4 リンク サスペンション構造です。
ある意味非常にシンプルです。

そして、カラー変更が出来るLEDロックライトが標準装備。
新セグメント

性能やルックスは、正直どうでもいいというか、別の話として、AXIALというトップリーダーが1/8スケールのトレイルバギーでありロッククローラーである新作を投入してきたという事実が重要。
これは過去のBOMBERやRYFT(バウンサー)の投入とは違い、デフロック仕様のロッククローラーという点がポイント。

ここ5年の僕が感じているシーンの動向ですが、コロナ禍にスケールクローラーやロッククローラーの支持率があがり、2021年〜2023年頃に"LCG"というコアなムーブメントが爆発的な盛り上がりを見せました。LCGが落ち着きを取り戻し原点回帰する流れを感じる昨今、こういった新セグメントと言えるマシンの登場はシーンのカンフル剤として大きく作用しそうな予感がしています。

ただし!
なんだろう、やっぱりAXIALはHORIZON傘下になってから、職人気質な部分がなくなったような気がしてなりません。
大手企業の1ブランドとしての立ち位置があるので仕方ありませんが、細部細部でなんとなく"惜しい”とか、コンセプト的に"もうひとつ”と感じさせる部分があると言えばある。
その点で言うと、現在のアメリカのRCクローラーメーカーノ中では、ヤッパリVANQUISHが一番"やりたいことやってる“感があるかなぁ、なんていうのが正直な感想です。

とはいえ、このマシンの登場は今後5年のシーンにおける、大きな一歩であるターニングポイントとなるマシンだと思うので、余裕があれば無理してでも買いたい(笑)
そんな一台です。
1/8 AXP8 Gilamon 2.2 4X4 RTR Brushed Trail Buggy
https://www.axialadventure.com/product/1-8-axp8-gilamon-2.2-4x4-rtr-brushed-trail-buggy/AXI-1207.html


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