3Dプリンタネタです。
Scale Builder’s Guild さんが本日の動画でプロモーション紹介しているのを見て、気になったのでシェアさせていただきます。
Bambu Filament – PPA-CF
「バンブーラボ」と言えば数年前に突如市場を席巻した一般家庭向け3Dプリンターの革命児。
その性能の高さに、今やBambu Labは飛ぶ鳥を落とす勢いで圧倒的な支持を得ています。
そんな彼等はフィラメントも開発しリリースしています。
そこに興味深い新製品が投入されたそうです。
PPA-CF
ナイロン系のフィラメントです。ナイロン系の物は元々強度が高いですが、更に性能が上がっており、湿度や温度に左右されることなく確実な強度を維持出来るそうです。
この黒いパーツがPPA-CFで印刷されたパーツですが、自動車(実車)のウイングを取り付けるマウントかな?見るからに強度が必要になる部分ですが、こういう所でもバッチリ使える強度が実現するそうです。
特徴はとにかく「固い」こと。
家庭用のFDMプリンターでコレを実現するのは今までではとても難しい問題でした。それはFDM(積層プリンター)の限界とも言われていました。
PLAやPETG、ABSなど手軽で安価なフィラメントで色々な物を印刷することは可能ですが、やはり
「強度が弱い」
つまり、ラジコンパーツにおいては、アクセサリーパーツ等の印刷でしか3Dプリントは使い物にならなかったという側面があります。
ボディの場合は転落などで割れる可能性が高いし、駆動系パーツはもちろん、ギアなどのパーツも家庭用の3Dプリンターでは難しいんですね。
でも、このフィラメントならそれが可能みたいです。
Scale Builder’s GuildさんはこのPPA-CFでスパーギア等をプリントしテストしていますが、十分仕様に耐える物だったそうです。
PPA-CFで実現するプリントパーツ
例えば、バンパーなんかは一番作りたいパーツですね。
一度PLAで作った事ありますが強度がないとすぐ折れます・・・(笑)
あとシャックルとかライザーとかアクスルとか、それにミッション関連。
そしてODギアとかね。
つまり、RCクローラーパーツのほぼ全てがこのフィラメントで再現かのうになる?
かは分かりませんが、その方向に近付いていることは間違い無いでしょう。
強度
こちら、Bamboo Labフィラメントの比較表です。
PPA-CF | PLA | PETG | ABS |ASA
の順番です。
PPA-CFとPLA
に絞ってみます。
XY軸、つまり水平方向の強度に関しては
- 衝撃強度
- 曲げ強度
- 曲げ弾性率
が大きくPLAより上回っています。
特に「曲げ弾性率」に関しては3倍以上となっており、他のフィラメントとの差が顕著ですね。
Bamboo Lab製の他のフィラメントのスペックをざっと見てみましたが、曲げ強度と曲げ弾性率に関してはダントツの1位素材でした。
価格はまだ公開されていない
https://jp.store.bambulab.com/products/ppa-cf
一応こちらがPPA-CFの販売ページぽいですが、まだ情報が更新されてません。
公式サイトでの価格は発表されていませんが、販売店で一部公開されている価格によると
$127.99(実売) ※定価は$190くらい?
https://convoywestcan.ca/product/ppa-cf/
とかなり高額なフィラメントです。
これはね、なかなか手が出ないっす(笑)
もちろん、PPA-CFに対応する3Dプリンターが必要ですし、それらは高額プリンターですので、なかなかまだまだ一般ユーザーが気楽にラジコンパーツプリント出来る様なレベルではありませんが、こういった製品が普及して価格が低くなってくるといいですね。
Bamboo Lab
https://bambulab.com/ja-jp
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