ラジコンにとって必須である"BEC"。
普通は気にすることなくESC内蔵のBECに頼っていますが、なかなか奥が深く面白いパーツの1つです。
という事で今回はHobbyWingの外部BECについて調べて見ました。
ちなみにBECとは
Battery Eliminator Circuitry = バッテリー除去回路
の事。
簡単に言えば「走行用バッテリーから受信機側へ電力を供給する機能」です。
ほぼ全てのESC(スピードコントローラー)にこの機能が搭載されています。つまり、BECが無いとESCと受信機用に2つのバッテリーが必要になっちゃうんです。面倒いですね。
ESCのスロットル線がBEC電源の出力も兼ねています。スロットル線を受信機に挿して電源を入れると受信機に電源が供給されます。
前述したように普通はESC内蔵のBECでなんの問題も無いです。6.0Vや7.4Vで出力できるタイプが今の主流ですので、ハイトルクサーボの運用もバッチリです。※なかには5.0Vというものもあります。
ですが、"良いサーボ"を使っている場合(良いサーボの定義は難しいですが)、8.4Vとかより高い電圧が必要になるケースもあります。
また、同じ7.4Vでもパワーが変わってくるケースがあるんです。
そういうった点から「外部BEC」を使うのが理想とされています。
ということで、今回はHobbywingのBEC製品4つを紹介します。
HobbyWing 外部BEC
UBEC 3A (2-6S)
良く見るヤツ。
安いです。
価格は送料いれて¥1400ほど(Aliexpress)
このデザインをコピーしたもっと安い(¥500くらい)BECも有名ですね。
入力電圧 | 5.5〜26V (2-6Sリポ)(5-18セル NiMH/NiCa) |
出力電圧 | 5V/3A、6V/3A ※ジャンパー キャップで調整 |
重量 | 11g |
入力電圧は大体どのBECもこんなもんです。
問題は出力電圧。
この製品の場合5Vと6Vにしか対応していません。
7.4V駆動可能なサーボを使う場合にはこれだと勿体ないです。
ですが、例えばLED用の電源をバッ直で確保したい場合などは、このBECでも十分かと思います。
あと、ポイントは5V/3A、6V/3A、と3Aしか電流値のスペックがない点。
つまり15W〜18Wの消費電力という事。
一概には言えませんが、パワーを求める場合にスペック的な優位はないと思います。
UBEC 5A
こちらはUBEC 3A (2-6S)の上位版。
価格は送料いれて¥2000ほど(Aliexpress)
入力電圧 | 7.4〜29.6V (2-8Sリポ) |
出力電圧 | 5.0 / 6.0 / 7.4 V @5A (ピーク15A) |
重量 | 21g |
このスペックを見るとUBEC 3Aとは性能が全然違うことが分かります。
まず7.4V出力が出来る事。
そして連続5Aの電流を実現しています。
7.4V×5A = 37W の消費電力
サーボが持つ性能を引き出してくれる電源供給が実現します。
※サーボ側の電源特性ももちろん影響するので37Wフルで動作するわけではありません。
価格的にも悪くないと思います。
UBEC 10A-Car
もっと電圧が欲しい!
良いBECが欲しい!
というならコレがベスト。
価格は送料いれて¥3500ほど(Aliexpress)
入力電圧 | 7.4〜22.2V (2-6Sリポ) |
出力電圧 | 6.0 / 7.4 / 8.4 V @10A (ピーク15A) |
重量 | 34g |
このBECだと8.4も対応しています。
最近は8.4Vサーボも多いので魅力です。
しかも10Aというスペック。
8.4V×10A = 84W ※実際こんな消費する事はないはずですが、スペック上は優秀。
UBEC 25A HV
最後はHobbyWingのBECの最上位機種であるUBEC 25A HV。
価格は送料いれて¥10,000ほど(Aliexpress)
高い・・・
入力電圧 | 9.0〜80.0V (3-18Sリポ) |
出力電圧 | 5.2V/6.0V/7.4V/8.4V @25A (ピーク50A) |
重量 | 74g |
連続25Aという脅威のスペック。
側面にはメイン電源入力用のコネクタと、バックアップ電源用の入力コネクタがついています。
上面のコネクタは並列接続すると8ch分のBEC出力を確保出来るほか、CH数によって電圧を変化させることもできるみたいです。スゴイですね。。。。これはヘリとか飛行機とか、そういったRC製品向けのBECですね。RCクローラーでは絶対に必要無いかもしれません。
以上がHobbyWingのBECです。
UBEC 10Aか5Aのどちらからクローラー的にはいいかなぁ、と思います。
参考にして頂けると幸いです。
ちなみに、BEC製品はHobbyWing以外にも色々あります。
CastleのCC-BECが恐らく定番中の定番かと思います。
CC-BECはPCかスマホに専用のアダプタを装着することで、0.1V刻みで出力電圧を変更可能です。
CC-BECはドローン系のショップなどでも扱っているケースがあるので国内でも入手しやすいかもしれません。
でも高い・・
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