このブログで連日お伝えしているFURITEKのLIZARD TEN ESC。
とても良いフィーリングで、今後のスタンダードになり得るESCと僕は確信していますが、一つ気になるスペックがあります。
それがBEC出力です。

BEC出力
ESCのBEC出力値って、ESCのスペックを見ると時に僕は最も重要視するモノでもあります。
BEC出力= サーボへの供給電圧値
一般的にこの認識で問題無いかと思います。
昨今のクローラー向けサーボはハイボルテージ(高電圧)&ハイトルク(高トルク)がスタンダード。
7.4V駆動で35kg程度が一般的な数値となっています。(スペック上は35kgでも実際は20kg〜25kg位が普通、中華製品は特に)
例えばHobbiwing1060(コスパ優れるあらゆる用途に向けたESC)の場合、BEC出力は6.0Vです。
つまりサーボを6.0Vでしか駆動出来ません。
ただ、現在のクローラー向けサーのは7.4Vや8.4Vは当たり前。
14Vのバッ直駆動というのも存在しています。
そこで重要になるのがESCのBEC出力です。

例えばCastle CreationsのMamba Micro X2は5.5Vと7.5V 2Aピーク での設定が可能。
※8月下旬のロットから外部BEC使用に変更予定


HOBBY WING 1080は6.0Vと7.4Vで設定が可能となっています。

実体験ですが、6.0V駆動と7.4V駆動のサーボは速度もトルクも雲底の差があります!!!
高電圧で駆動出来るサーボを使っているなら絶対に高い電圧を設定する事をお勧めします。
※非対応のサーボだと壊れます
FURITEK LIZARD TEN

では最近僕がベトナムのFURITEKより提供して貰ったLIZARAD TEN ESCのBEC出力はどうなってるか?
というと、6.0Vと8.0Vという設定になっています。
コメントでも頂きましたが、これは結構微妙な数値。
というのも、サーボって7.4V対応のものは多いですが、8.0Vまで対応していると公式で謳っている製品は少ないです。8.4V対応というものは少ないですがあります。
つまり、一般的に考えると7.4V対応のサーボを使っている場合、6.0Vの設定で運用するしかないのです。8.0Vだと壊れる?はずですから。
理想を言えば、6.0Vから9Vくらいまで、可変で0.1V刻みの設定が出来れば良いんですが、それは今のところ出来ません。
惜しい!!!
というのが正直な感想。
でも気になったので調べて見ることにしました。

6.0Vと8.0Vで実測値がどれくらい変わるのか?
テスターで計ってみました。

6BEC出力を6.0Vで設定すると、

6.52Vとでました。
0.5Vほど高い数値が出ましたね。

8.0VでESCを設定すると、

7.94Vとなりました。コチラはほぼ8.0Vです。
やはりアプリの設定値はほぼほぼ正確でした。
7.4Vサーボを8.0V駆動出来るか?
これに関しては、完全な自己責任での運用となりますが、一部サーボではある程度のマージンを確保しているものもあるので、スペック上7.4Vまでとなっていても8.0Vくらいなら許容範囲というケースもあると思います。
実際海外のサーボテスト動画でも、7.4Vまでの許容電圧サーボを8.0Vでテストしている動画があります。
ただ、これは連続運用時に耐えうるか?という意味では何とも言えません。
安心を求めるなら、やはり許容電圧無いでの運用を心がけるべきでしょう。
そういう意味ではFURITEKのLIZARD TEN ESCの場合、7.4Vサーボを使いたいなら6.0V設定するのが確実。もし8.0V運用したいのなら8.4Vサーボと使う事をお勧めします。

たとえばコレ。
9imodのサーボ。
僕も相性しています。
一部、製品不良の情報もありますが、僕のサーボは良品でした。

今後アップデートがあるとしたら、BEC出力を0.1V単位で可変出来る機能が備わることが求められそうです。
ただし、オンボードBECでそこまでの性能を有するESCは存在しません。
6.0V、7.4V、8.4V、この3つの電圧が設定出来るようになれば、MAMBA X並のスペックになりますね。
期待したいです♩
FURITEK
https://furitek.com/
コメント