先日アップした記事「【タミヤ】CC-02用の高ターン数モーターの選択肢 〜 40T ? 55T? 80T ?」 の中でいくつかのモーターを紹介しましたが、その後コメント含め、僕にもある疑問がわきました。
「同じスペック(ターン数やサイズ、スロット)のモーターの場合、安いのと高いのでは何が違ってくるのか?」
って事です。
もちろん高い方が良いんだろうというのは分かりますし、パワーとかも上なんだろうなぁ、と言うのも漠然と理解はしていますが、具体的にどこが違うから価格が変わっているのか?というのが気になりましたので、調べてみることにしました。
ということで、今回はHolmes Hobbiesの有名なモーター「クロールマスターシリーズ」の4製品について、その違いを調査してみようと思います。
なお、私自身詳しいわけで無く、明確な答えが出る記事ではありません。
素人なりの自己満検証である事、ご了承下さい。
Holmes Hobbies Crawl Master シリーズ
Holmes Hobbiesに着いては説明不要だと思いますが、中でも人気なのがクロールマスターシリーズです。
※ほかにトルクマスター、トレイルマスターなどのシリーズがあります。
CrawlMasterシリーズには4製品あります。
どれも5スロット仕様です。
価格は
CrawlMaster Sport | $14.99〜19.99 |
CrawlMaster Expert | $57.49 |
CrawlMaster Pro | $99.99〜$114.99 |
CrawlMaster Magnum | $174.99 |
となっており、その価格差は顕著です。
ちなみに僕は一番安いCrawlMaster Sportしか使った事がありません。
ですが絶大な信頼を寄せているホームズモーターの廉価版ながら素晴らしいモーターである事は自信を持って断言出来ます。
Holmes Hobbiesに関する記事はコチラから
https://rccrawlers.net/?s=Holmes+hobbies
それぞれのモーターの特徴
CrawlMaster Sport
まず、廉価版であるCralMaster Sport。
価格は540サイズが$14.99、550サイズが$19.99
5スロットモーターです。
まずこのモーターですが、以前Holmesのオーナーであるホームズさんが、「モーター自体は中国で製造している」という事をSNSのコメントに書いていたのを見た記憶があります。
値段が値段ですからね。納得です。
そしてこのモーターは基本的に壊れたら破棄するタイプ、つまりリビルドなどは出来ません。
ケースが閉じられている密閉缶モーターなので、モーターごと水につけてメンテナンスする方法以外はメンテの仕様がありません。ブラシ自体の交換等も出来ません。タミヤのキットに付属してくるマブチモーターと同じような感じです。
そういった意味で安価に購入出来るわけです。
僕的には水や泥に入ったりするケースもあるので、こういう廉価版モーターをいくつか持っておく方が安心という側面もあったりします。
ちなみに、購入後2年近く経つ550の15Tモーターは未だに現役バリバリです。
素晴らしいモーターだと思います。
中国製ということで、恐らく既製品かOEM品にオリジナルステッカーを貼ってあるだけ?
という可能性もありますし、HHが仕様などを依頼して独自で製造してもらってるモーターという可能性もあります。
CrawlMaster Sport
https://holmeshobbies.com/motors/brushed-motors/crawlmaster-series/crawlmaster-sport.html
CRAWLMASTER EXPERT
つづいてミドルグレードのCRAWLMASTER EXPERT。
価格は$57.49
5スロットです。
サイズは540のみ。
廉価版のスポーツと比べると上部の見た目がガラッと変わりましたね。
簡単に言えば、ブラシモーターの肝であるブラシを交換出来るんです。
こういう予備のブラシが販売されているので、ブラシがすり減ったら新しくすれば生まれ変わるそうです。こういうメンテナンス性が価格にも反映されている1つの要因です。
また、使われている素材が抵抗値の少ない金メッキだったり、高出力のマグネットが使われていることにより、トルクと効率にロスが無く性能を発揮してくれるそうです。
さらにデュアルボールベアリング搭載。
タイミング(進角)の調整も可能。
簡単に言えば、メンテナンスや調整機構が搭載され、使用されている部材にこだわりがある製品ということですかね。
ただし、コイルは機械で巻かれています。
ココが$57.49という価格に大きく影響しています。
CRAWLMASTER EXPERT
https://holmeshobbies.com/motors/brushed-motors/crawlmaster-series/crawlmaster-expdert.html
CRAWLMASTER PRO
スポーツ→エキスパート→プロ、とグレードが上がってきました。
コチラのクロールマスタープロは540サイズが$99.99、550サイズが$114.99と一気に値段が上がってきました。
5スロットです。
このモーターで使われているパーツは日本製です。
そしてコイルは手巻きです。
手巻きって言うのがある意味ブラシモーター界では、ハイエンド品の1つの指標になっている印象があります。
機械で巻かれた既製品ではなく、ホームズの工房で職人が巻いているという事です。ワイヤーのサイズも考慮され徹底した調整により最高のパワーとトルクが実現しているとか。また、ダイアモンドトゥルーという整流子が使用され
電力効率にも妥協がありません。
もちろんコチラもモーターも進角の調整が出来ます。
購入時に角度を選択し調整済みをゲットすることも出来ます。
コンペリグの様なアクルスonモーター車の場合、2つのモーターを購入し、その2つの調整を全く同一にして貰うオプションも用意されています。これは手巻きであり、ホームズ工房にてビルドされているこのランクのモーターだからこそのオプションですね。
CRAWLMASTER MAGNUM
最高にして最強のマグナム。
コチラは他の3製品とは厳密には少しスペックが違うタイプです。
価格は$174.99とハイエンド。
サイズは540とSTUBBYといって540サイズよりも短いタイプがあります。
他の3つとの大きな違いは
skewed armature (歪んだ電機子)
である点です。
他のモーターは一般的な straight armature (直線電機子)です。
※僕自身良く分かってません(笑)
簡単にいうと、モーターの回転子が上の写真見たいにまっすぐなのがストレート。
こんな風に斜めになってるのがSkewed スキュードゥです。
この利点はコギング現象を防ぐためだそうです。
またマグナムモーターはローターの直径も大きく、使用しているのもより協力な200c定格のネオジム磁石とのことで、圧倒的なパフォーマンスを生み出すそうです。
オーダーメイドで2週間かかるそうです。
まとめ
マグナムはとりあえず置いといて、この3つで比較すると同じ540サイズの13T&5スロットでも、使用している部材や製造工程、ケースや構造の違いなどにより価格が変わるのはもちろんの事、パワーやトルク、速度、電力効率など色々な部分で差が出てくることが容易に想像出来ます。
僕の意見ですが、
メンテナンスやチューンナップ等のモーターカスタムを施したいなら、高価なモーターをチョイスする必要があり、使い捨て感覚で使うなら安いモーターでも可、といった感じでしょうか。
もちろん、ココゾという時のトルク値やパワーは高価なモーターの方が高い(はず)と思うので、こだわりがある方はそちらをチョイするする方がより楽しめるかもしれません。
ただ注意が必要なのが、高スペックのモーターは適切なギア比やボルテージで使う事が重要です。
クロールマスタープロのページも、
重要!3sリポ(11.1v)のアキシャルレイスで使用するには、モーターの過熱を防ぐために16tピニオンを使用する必要があります。
という注意書きがあります。
ギア比が極端に適正値からずれるとモーターが過熱して煙を噴いて焼き付いてお陀仏となるケースがあります。※実際にありました。
今回はホームズのモーターに限っての調査でしたが、恐らく他のメーカーでも同一メーカー内でのグレード差といのはこういった違いがあると思われます。
僕も今回の調査を元に、今後のモーターチョイスを見直してみようと思います。
※当ブログは”HOLMES HOBBIES“より画像等の使用許可を得ています。
※This blog has permission to use images etc. from “HOLMES HOBBIES“
コメント
コメント一覧 (2件)
追加情報ありがとうございます。
モーターって難しいですね。
モーターは深いですね。
僕もそのうち、高いブラシモーター使ってみようと思います。