今回はRCスケールクローラーラジコンを愛でる方々にとっての永遠のテーマ、「走破性アップカスタム」における、"禁断の果実”とも言うべきパーツを紹介します。
そもそもスケールクローラーにおいて、
走破性とリアリズムは"反比例"の関係にあると僕は思っています。
- 走破性を求めるとスケール感は損なわれる
- スケール感を求めると走破性は損なわれる
もちろん「走破性」には色々なベクトルがあるので、どちらのスタイルでも楽しいモノは楽しい。
それがRCクローラーの醍醐味でもあります。
ただ、今回の製品は確実に「走破性」だけに拘る、そんなスパルタンな嗜好の人に向けた製品であります。
スケールクローラーから始めて、LCGマシンを楽しみつつ、更なるエクストリームスタイルを求めるあなたには最高のチョイスになり得るかもしれません。
RC4WD / SUPER BULLY 2 COMPETITION AXLE
ご覧の通り、ヤバいアクスルです。
普通の見慣れたタイプとは全然違いますね。
製品名の"SUPER BULLY 2 COMPETITION AXLE"という通り、コンペマシン用のアクスルです。
コンペマシンとはLCG系のコンペマシンでは無くて、リアルガチのコンペマシンです。
そして"BULLY"という名称、これはRC4WDがリリースしているコンペクローラーマシンの事です。
これです。
競技の為に存在する10数年前にブームになったカテゴリーのクローラーラジコンです。
現在ではこのタイプのマシンをリリースするメーカーは殆どありません。
大手だとG-MADEとRC4WDの2社だけかと思われます。
このマシン用に新しくリリースされたアクスルがこの"SUPER BULLY 2 COMPETITION CRAWLER AXLE"です。
MOAという領域
ご覧の通りMOAです。
MOA = Motor on AXLE
つまりアクスル自体にモーターが付くタイプになります。
なのでギアボックスもアクスルに付いてます。
ヤバいっしょコレ。
もちろん前後別々なので、モーターは2つ搭載する必要があります。
パワーももちろんですが、重心がとにかく低くなるのでメリットはLCGシャーシなんかよりも格段に上。
この場合はブラシモーターを使いたいですね。
フロントとリアにこのアクスルを取り付ければ4WS化も実現します。
あらゆる面で最強。
しかもトレッド幅はHEX to HEX で308.5mmと超ワイド!!!
ちなみに、採用のHEXアダプターは通常の12mmではなく17mmとなっています。
使用するホイールに注意が必要です。
LCGマシンで更なる走破性を追求すると、AXIAL CAPRA のワイドトレッドアクスルを採用するケースが多いですが、それでも215mmほどです。なのでおおよそ10cmのワイトレ化が実現します。
これはある意味反則(笑)
そしてスケールボディにこのアクスルはルックスもへんてこりんなモノになりそうですが、そんなのは関係ありません。
搭載する価値は十分ある製品だと僕は思います。
もちろん、そっち系に進むと逆に"萎える"危険性もあるので、怖い所ではありますがwww
お値段は1本$228.99
高いです。
ちなみにフロント&リアという区別は現在の所ありません。
https://store.rc4wd.com/super-bully-2-competition-axles.html
「いやいやいや、流石にコレはワイドすぎるでしょ〜。」
という正常な思考をお持ちの方には次の製品もオススメします。
Bully 2 Competition Crawler Front & Rear Axle
こちらは先ほど記載したRC4WDのコンペクローラー"BULLY"に搭載されているアクスルと同じもの。
単体でも売っています。
フロントとリアで別れています。
構造的にはほぼ同じですが、ギア比がSUPER BULLY 2とは違ったりします。
さらにトレッド幅が219mm (HEX to HEX)とAXIAL CAPRA アクスルとほぼ同等。
サイズ的にLCGマシンにもバッチリな物になっています。
お値段は
フロント $186.99
https://store.rc4wd.com/Bully-2-Competition-Crawler-Front-Axle_p_3325.html
リア $176.99
https://store.rc4wd.com/Bully-2-Competition-Crawler-Rear-Axle_p_3324.html
LCGやってて思うのは、
「スケール前提だからこその面白さ」
というのは確かにあります。
でも、LCGではどうしても登れない場所って言うのも確実にあるんですよ。
そういう場所を
「なんとか登らせたい」
「なんでも良いからとにかく走破したい」
「ロボットでもいいからクリアしたい」
そういう欲求がわいてくる僕みたいな一部の人も確実に存在します。
そんな時、いきなりコンペマシンに走るより、スケールのMOAマシンという手段がステージ的には順等かな?と感じたりもしています。
はたしてコレは禁断の果実なのか?
どうでしょうね。
※当ブログは"RC4WD USA"より画像等の使用許可を得ています。
※This blog has permission to use images etc. from "RC4WD USA"
コメント
コメント一覧 (2件)
スーパーブリーはマシンサイズやタイヤサイズや4WSなど全てが無制限の「スーパークラス用」
ブリーは「2.2 PROクラス用」ですね。2.2クラスは4WSはNGですね。
コンペマシン(特にMOA)は楽しいですが、金額が中古の軽自動車並みにかかるので衰退したのかもしれませんね。
リーズナブルにコンペマシンを楽しむなら「2.2 Sクラス」のマシンを作るのが、スケールマシンの部品がほぼ全て流用できる(シャーシフレーム以外)ので現実的かもしれません。
コンペはコンペなりの楽しさがありました。僕もたまに作りたくなりますね。
最後に作ったコンペマシンは
http://wk-muraken.jugem.jp/?cid=13
この辺りの記事です。
お暇な時でもぜひ。
ではまた!
スーパークラスっていうのがあるんですね。
っていうかコンペの事はサッパリ分からないので勉強になります。
コンペマシンの場合、そんなに金がかかるんですね。
以前関東のかつてのコンペ経験者の方から、「コンペは金持ちかメーカーとかショップのスポンサー付いてる人しか勝てなくなっていって、関係がギスギスしはじめて衰退した」っていう話を聞いたことがあります。
なるほどなとおもいました。
2.2Sクラスですか。
調べて見ます。
ブログ見ました。
スゲーカッコイイっす。
いや、実はスケール始めた当初は、コンペマシンの魅力が全然分からなかったんですよ。
ロボットみたいだし、スタイルもちょっと、、、と思って。
でもLCGやったり色々と経験してくると、コンペマシンの魅力って言うのも感じられるようになってきて、
かなり興味心身です。
スカイブルーのボディがまた最高です。
流石 muraさんですね!