なんだか最近、新製品ラッシュですね。
そんな中でもAXIAL SCX6に続く衝撃度だったのが今回紹介するVanquishの新製品です。
Vanquishと言えば、ハイエンドマシン”VS4-10″をリリースする唯一無二の存在感があるアメリカのRCクローラー専門メーカーです。
元々はクローラー用のアルミパーツを作る小規模ガレージブランドでしたが、数年前にクローラー本体をリリースし、大手メーカーには出来ない様な巧みなブランディングと品質で、多くの人から支持されています。
そんなVanqsuih(ヴァンキッシュ)、ホイールや各種パーツ類のリリースは定期的に行われていましたが、ファンが待ち望んでいた新モデルの登場という事で、先日のMacの発表会並に盛り上がっている感じがしますwww
では、どんな物がリリースされたのか?
早速チェックしてみましょう。
その前に重要な点を2つ。
- VPにしては価格が安い
- 今までに無い新機構が搭載
現時点で僕が感じているこのマシンの最大のポイントはこの2つです。
VS4-10 PHOENIX PORTAL
ボディについて
“フェニックス”と名付けられたこのボディのルックス。どうですか?
正直これは好みが分かれるスタイルだと思います。
僕はね、あまり惹かれません(笑)
ぱっと見の印象だと「ランクル?」かな。
MSTのCFX-W J45C のボディに似ている感じがしました。
VanquishのRCカーと言えば、International Harvester の Scout ですよね。
ライセンスボディではありませんが、スカウト= VP っていうイメージは皆さん持っていると思います。
ある意味VPのアイデンティティの1つとも言えます。
ですが、フェニックスのボディはスカウトベースでは無いのかな?と思いますが、いかがでしょうか?
スカウトにこういうモデルが存在するのかな?
このボディのベースが何か分かる方がいあたら教えて下さい<(_ _)>
ただいずれにせよ、クローリング用に最適化されたモディファイ済みのボディである事は確実です。
フロントはピンチフロントエンドでナローに、
リアは軽量化が計られケージ丸出しの大胆なスタイル。
LCG用のボディカスタムの定番スタイルが、初めから備わっているという素晴らしいコンセプトです。
VS4-10である点は前モデルと変わらないが、基本的には別物と考えた方が良い
ココからは、僕の調べによるもので、もしかしたら間違っている事もあるかもしれないのでご了承ください。
といういのもVPのWebサイトって、AXIALとかTRAXXASの様に、細かい特徴点を画像付きで説明してくれないんです。どんな製品も文章のみです。なので、見落としや理解不足がおきがちです。。。
このフェニックスは基本的にはVS4-10です。
名称にもVS4-10とちゃんと記載されています。
なので、完全なニューモデルでは無いです。
CC01→CC02とかSCXii → SCX10iii みたいな感じでは無いって事ですね。
mk2 → mk3 といったニュアンスです。
なのでシャーシ自体はVS4-10シャーシを採用しています。
ですが、基本的には今までのVS4-10とは別物と考えた方がいいかもしれません。
というのも、採用されているミッションやアクスルなど、色々なパーツが新採用のものになるからです。
VFDツイントランスミッション
オーバードライブ率切替機構 & DIG搭載のガチモン
なんといっても一番注目すべき点はトランスミッションです。
従来の”VFD TRANSMISSION”がバージョンアップし、”VFD TWIN TRANSMISSION”となりました。
ぱっと見は同じミッションに見えますが、コチラにはなんと
オーバードライブ率をサーボで切替出来る新機構が搭載されています
これ、以前のブログで書いたことありますよね。
2スピードもデフロックアンロックもいらないから、OD率の変更がサーボで出来たら最高って。
まさにそれを採用してきたあたり、やはりVanqsuihという感じがしますね〜。
具体的にはココ。
ココで2スピードミッションを切り替えるようにサーボを動かして、ミッション内のギア比を変更させています。
6.5% と 33%
という最高の変化率です。
オーバードライブ率が高いと登坂には有利ですがキャンバーには弱くなります。
そういうメリットデメリットを普通はオフトレードしてどちらかのギア比固定で使いますが、この機構だと状況に応じて変更出来るので、正に最強とも言えるトランスミッションかもしれません。※このサーボをセンター位置にすることで2WD駆動も可能
さらに後ろ側にはDIG用のサーボも付いてます。
(DIG = リアタイヤをロックするシステム)
正にコンペシーンを意識した仕様ですね。
このシステムは現状他のどのメーカーのRCカーでも搭載している製品はありません。
VPが先陣を切った、いやVPだからこそ出来たとも言えるかもしれません。ですが個人的にはELEMENT RCあたりはこのシステムを次期ENDUROⅡで採用してくるのでは?と予想します。
F10 ポータルアクスル
アクスルはポータル仕様です。
ココは好みが分かれそうですね。
僕はストレートが好きです。
このF10アクスルはプラスチック製です。
ですが、真鍮製の補強チューブが付属されていたりと、コストと性能のバランスを取った仕様になっています。
ここで、注目すべき点は、
「コストだけでプラ製にしたとは思えない」
という所です。
車両重量の軽量化というのは、いまや高い走破性を確保するための大きなポイントであります。
重い金属製のアクスルが有利か?というと必ずしもそうでは無いというのが、彼等の答えなのかもしれません。
特にF10のこのアクスルはポータルなので、金属よりプラ製というのが彼等の考えなのだと感じました。
価格が安い!
いや、高いですよ(笑)
VPは高いです。
ですが、VPにしては安いんです。
このPhoenix なんと、
$499.99
です!!
安い!
VPは全てキット製品ですが、
- VS4-10 Ultra $899.99
- VS4-10 Pro $824.99
- VS4-10 Origin $899.99
と日本で買ったら¥100,000近くする高額キットですが、
新しいフェニックスは$499.99と、AXIALやTRAXXASのRTR製品と同じくらいの値段です。
これはねー、選択肢として確実に入る価格帯になりました。
皆さんもほしいでしょ?(笑)
VS4-10 PHOENIX PORTAL
https://www.vanquishproducts.com/vs4-10-phoenix-portal/
ということで、Vanquishの新製品いかがでしたか?
これは今後、本格ロッククローラー市場を独占しそうなマシンだと僕は思います。
ENDUROとVS4-10 Phoenix、この2台の競い合いかな〜。
LCGシャーシメーカーも今では少ないVPのトランスミッション対応スキッドやレールを出してくる可能性もありますね。※正直、レールはやっぱり交換しないとLCG並みの走行は出来ないと思いますので。
とにかく楽しみな一台が登場しちゃいましたね。
https://www.vanquishproducts.com/new-releases/
※当ブログは”Vanquish Products“より画像等の使用許可を得ています。
※This blog has permission to use images etc. from “Vanquish Products“
コメント
コメント一覧 (4件)
こ、これはかなり魅力的なヤツですね。。。
30%を越えるオーバードライブがどの程度の走破性能に恩恵を与えるのか
とても気になるヤツです。。。
オーバードライブ切替機構はマジで革新的ですね。
実に気になります。
30%超えると相当前カキなので登坂時は相当アドバンテージですね。
どなたかのインプレが出てから購入を検討しようと思っていたのですが…
妄想が膨らみすぎてポチってしまいましたw
のんびりサーボとか選んでいたらSMRCさんに今日届いて今日発送の連絡(早い)
明日の到着です。
仕事が忙しいので組立に時間がかかりそうですが
走れるようになったらインプレ報告します!
まじっすか!!!
良いですね〜。
しかもSMRCさん速いですね。流石です。
ゆっくり楽しんで下さい(^_^)