最近世界的に流行りつつあるLCGリグ。
Low Center Gravity = 低重心 に特化したシャーシレールを採用する事で、主にクライミング性能をアップさせることが目的です。
僕もG-SPEEDのLCGシャーシを導入してみましたが、明らかに変化を感じています。
シャーシレールが変わるだけでこんなに変わるもんなんですね。。
実は疑心暗鬼もあったんで意外というかビックリしたことを覚えています。
そんなLCG。
読者さんから
- 導入するにはどうすればいいのか?
- 何が必要なのか?
という質問を貰いましたので以下に簡単に紹介しておきます。
過去にLCGについて調査をしたこともありますので、合わせて参照下さい。
手持ちマシンの移植なら基本シャシーレールだけでOK
「手持ちのRCクローラーをLCGマシン化」するだけなら、必要なのはレールだけです。
つまりコレ。
レールの上に移っているスライダーとかサーボマウントやスキッドプレートは無くても、手持ちのマシンの物をバラして装着させればOKです。
★ただし、レールの種類によっては純正品は付かずに専用品のみというケースもあるので選ぶ際には注意が必要です。
僕は上の画像にあるG-SEPPD V3シャーシとその他パーツを導入して
ELEMENT ENDUROのパーツを移植
こんな風になりました。
トランスミッションやアクスル、リンク、ドライブシャウト、サスペンション、メカ関連、など、全てENDUROで使っていた物をそのまま移植です。
なので、かかった費用はシャーシと付属パーツ代のみ。送料いれて$200弱でした。
付属パーツ無しだったら
カーボンレールなら$74.98
スチールなら$48.98
アルミなら$58.98
とシャーシレール単体だとそれほど高く無いケースが殆どです。
ただ、先ほども書いたように、レールによっては純正スキッドプレートやサーボマウント、またはパンハードマウントは付けられないという場合もあるので、事前に調べた方がいいです。
移植するメリットとデメリット
既にあるマシンをドナーにするので、何よりも安く仕上げることが出来ます。
それが最大のメリット。
元々性能の良いミッションやアクスルを積んでるマシンだったら尚更GOODです。
ただしデメリットもあります。
それはマシンが一台減る代わりに一台増えるので、結果的に台数は変わらない(当たり前)んです。
これ、僕みたいに所有台数が少ない人には結構嫌ですよね。
勿体ない気がしちゃう。
しかも走破性能が高いお気に入りマシンをドナーにするには親心としては複雑でもあります。
安く済ませたいけど、イチから組み上げたい場合のケース
新しい1台としてLCGマシンを仲間入りさせたいなら必要な物は増えますし値段も無論アップします。
一番簡単な方法
面倒くさい事考えたく無いならベース車輌として何か1つRTRを買ってシャシーレールだけLCGにするのが一番手っ取り早いです。
例えばENDURO SENDERO HDのRTR $375.99 とか
AXIAL SCX10iiのRTR $369.99など
ボディも付いてるしメカも全部付いてるんで結果的に安く済むと思います。
それで満足出来るかは別として。。
ビルダーズキットという手段
「RTRの完全移植はつまらない」
という方の場合はビルダーズキットがオススメデス。
これはENDUROのキットでS-techsで¥32,780で売ってます。
https://stechs.shop/shopdetail/000000003245/s_ae_crawler/page1/order/
あとは、AXIALのAXI90104 SCX10 II™ Raw Builders Kit $199.99
これら2つは現在のLCGベースキットの主流です。
ほぼ全てのメーカーがこの2台を元に開発を行っている関係もあり最も安全なチョイスかと思います。
スキッドプレートも両者共通位置にネジ穴があるので売りやすいというのもあるんでしょうね。
個人的には、標準でミッション内オーバードライブが付属しているENDUROビルダーズキットがオススメデス。
サスペンションの性能も高いです。
ただしこのビルダーズキットにはホイールとタイヤ、ボディ、ピニオンギアなどは付属していません。もちろんメカも。なので別途揃える必要があります。
手持ちのボディ、手持ちのタイヤを使ったとしても総額¥50,000〜はかかるかもしれません。
ちなみにLCGシャーシメーカーによっては、TRX-4用とかSCX10.3用、GEN8用の製品もあったりします。
高くても良いからオリジナルのLCGマシンを組み上げたい!
ぶっちゃけですね、ENDUROベースとかSCX10.2ベースで仕上げると、オリジナリティって言うのはあまり感じません。
よく走るんですけどね。
レール以外はENDUROなんで、珍しさが無いんですね。
そういうエンスージアストな方には全てのパーツを個別に集めたフルカスタムLCGリグがオススメデス。
僕の過去のLCG関連記事を読んで頂ければ、パーツ関連紹介してますので参考にして下さい。
ただその場合安くても10万以上はかかるかもしれません。
ミッション1つで2万とか、アクスル前後で5万とかそういう世界なので。
僕がオススメする”リーズナブル”にLCGマシンを製作する製品リスト
ベースキット
ELEMENT ENDURO ビルダーズキット
https://stechs.shop/shopdetail/000000003245/s_ae_crawler/page1/order/
断然コレです。
むしろ、ベースキットを導入するならコレ一択と言っても良いくらい。
個別でENDUROアクスルとかミッション、サスペンションを買うよりはるかに安く揃います。
個別だと不足パーツもあったりするのでお勧めしません(アクスルセットとかはギアが1セット足りません)。
10.2キットも良いですけど、やっぱり初めてならこっちだと思います。
あとは、AXIALのカプラキットという手もあります。
これはアクスル幅が長いのでクローリングにはとても有利になります。
サーボもアクスルマウント式です。
シャーシレール
G-SPEED
THE CRAWL SPACE
NWSD
Spare-Time Hobbies
Corrupt Carbon Works
TEAM GARAGE HACK
Green Mountain RC
ToyZuki’s Fabrication
Brazin Scale RC
BPC custom chassis
PROCRAWLER
3DRAP
僕が調査したブランドのリストです。
クリックして頂くと書く調査リポートのページに飛びます。
他にもLCGシャシーレールを出してるメーカーはあります。
最近だとIERCも発表しましたし、日本国内でも新たなガレージブランドが誕生しそうですよ♪
正直どれが良いのかとかは分かりません。
比較のしようが無いですからね。
価格的に押さえられるのはスチール製のシャシーレールですが重量はそれなりにあります。
「LCGは軽量」がキーポイントになってくるので軽い方が理想ではあります。
となるとカーボンレールは魅力です。
でも高いです。
あとは、アルミニウムかG8(FRPの一種)。
僕が今一番気になっているのは3DRAPのLCGシャーシです。
FIZZY Chassis
画像はカーボンですが、アルミだと各種パーツ類も付属して送料込みで¥12,000程で手に入ります。
対応車種は、ENDURO/SCX10.2かTRX4/TRX4スポーツ。
実績が無いメーカーですが価格的にも付属品的にも興味深い品です。
あとはやっぱりG-SPEEDかな。
GSPEED Chassis Raw Carbon Steel TGH-V3 deal
G-SPEEDで一番安いと思われるV3シャーシのセットがこれ。
カーボンスチールと書いてありますが、簡単に言うと鉄ですね。
360g位です。
カーボンだと74gなので全然違いますが、必ずしも軽いのがメリットかどうかは僕はわかりません(笑)
スキッドとスライダーとパンハードが付属していて$89.98
お手頃かな?と思います。
スキッドとパンハードマウントがENDUROに対応しています。
ただし今は売り切れです。
他のセット物も全部売り切れてますね。
多分G-SPEED、売れに売れてるんだと思います。
上手いから、、色々と。
3DRAPかG-SPEEDのこの辺りをチョイスしてENDUROビルダーズキットを導入すれば¥50,000前後でLCGは組み上がります。(送料別、メカ&ボディ&タイヤ類も別)
そんな感じでしょうか。
肝はやっぱりレール選びですかね。
自分の好み、自分のフィーリングにあう「これだ!」ってレールを選ぶと後々楽しいと思います。
難点は殆どがアメリカのスモールカンパニーによるものなので、入手性がちょっと難しいというかめんどくさい点です。amainホビーとかそういうショップでは取扱ないメーカーの方が殆どです。
ちなみにamainホビーではあのブランドのシャーシが売ってます。
Toyzuki Fabrication V2 SCX10 II Forward Motor Chassis Kit (AXI90046/AXI90075 Kit Only) $201.99
これは上級者向けのキットですが、定評ある名ブランドTOYZUKIの製品なので要チェックです。
購入もしやすいしね。
コメント
コメント一覧 (6件)
記事にして頂きありがとうございます!
気になっていたのでとても参考になりました!
gen8用のもあるんですね!それが一番現実的かもです笑
今のgen8に飽きたら改造するのもありですねー!!
記事のアイデア頂きありがとうございます。
GEN8用のシャーシは僕が知る限り1種類しかないですね。
組んでる人少ないので面白いかもしれません。
やるとしてももう少し先ですかねぇ〜笑
今日d12が届く予定です笑
楽しみですね♪
いきなり不躾な質問コメント失礼します、ご教授いただければ幸いです。
RCカー復帰しようと思い、現在クローラーに興味があります。
先ずシャーシ選びで迷っています。
将来的にLCGマシンのドナーしたいと思うかもしれないので、その可能性も加味してシャーシを選びたいです。
ENDUROsenderoはプラパーツの剛性に懸念があるのですが
GateKeeperは標準でハードプラとのことで、LGCのドナーとしてはいかがでしょうか?
GKSが採用されている点が気がかりではあるのですが。
GateKeeperのシャーシからGKSを抜いたら,Enduro Sendero Builders Kitのハードプラバージョンになるというわけではないのですか?
コメントありがとうございます!
LCGドナーとしてゲートキーパーを採用する点ですが、
仰るようにGKSを除けば基本的にはENDUROと同じですが、
パンハードマウントやショックマウントなど細かい部分の差ははあります。
LCGシャーシの選択によっては専用品が付属してくる場合もあるので気にしなくても良いかもしれません。
ただ1点
GKSを採用している事から、リアのアッパーリンクの長さがEnduroよりも短くなっています。
リアのローワーリンクはGKSなのでリンク自体が付属していません。、
なので、ゲートキーパーからLCG構築する場合に313mmあたりのホイールベースで組むなら、
リアのリンク関連パーツは必要になると思います。
SENDERO HDなどENDUROのプラスチックは確かに剛性が弱いとされていますが、破損するような事はありません。
シャーシの捻れをどう考えるか次第だと思います。
クローリングの様なシーンの場合はオールハードプラでガチガチな剛性よりも、多少の歪みにより「逃げ」が出来るので、逆に有利という考え方もできますしね。
※フロントのパンハードマウント一体型のショックマウントだけは交換した方が良いと思いますが。。。
難しい選択ですね。
僕の場合、G-SPEEDのLCGシャーシを採用して、専用のパーツが付属しているセットを導入したので、ENDUROで使っていたプラパーツは1つも移植していません。
そういう点で僕の場合はゲートキーパーである必要は特に無いです。
あとは、
初めに所有されるスタイルとしてゲートキーパーのようなロックレーサー風のクローラーが良いのか、SENDEROの様なトラックがいいのかでしょうか。
もちろんゲートキーパーにもトラックボディ乗せられますけど324mmなので選択肢は少ないかもしれません。
LCG念頭に選ぶなら僕は,Enduro Builders Kitをお勧めします。
またはENDUROのRTR。
でも、ダンパーの色はゲートキーパービルダーズキットのブロンズカラーの方が僕は好みです。
なので両方あると最高です(笑)