ここのところLCG (Low Center Gravity = 低重心)シャーシについて調べることが多いのですが、またまた興味ある製品を発見しました。
PROCRAWLER https://procrawler.eu/c23-lcg-chassis-kits/
なんと、
ハンガリーにあるLCGパーツブランドです。
RCクローラー関連はアメリカ・中国・香港・韓国のブランドが市場を独占しているイメージが大きいのでヨーロッパのブランドというのは殆ど聞いたことがありませんでした。RCMODELexとかくらいしか。
それなのに、なんと東欧ハンガリーのブダペストとは!
更にマニアックな感じがプンプンします。
KRAWL Europe Ltd.
“PROCRAWLER”はKRAWL Europe Ltd.という会社のブランドの1つで、RCショップも運営してたりします。
他には、ISRCC = インターナショナル・スケール・ロック・クローラー・チャンピオンシップ という大会の主催もしているみたいですね。
https://isrcc.eu/successful-subscription/
2021年に開催予定みたいですが、まだインスタやYoutubeに情報があがってないので過去の大会は無く、新しい大会なのかもしれません。
アメリカのSORRCAと同じような団体なのかな。
FLATGEKKO LCG CRAWLER SHASSIS SYSYTEM

“PROCRAWLER”のLCGシャーシですが、他とは違う特徴的なジオメトリをしているそうです。
正直まだLCG未経験の僕にはなにがどうだと語る知識も無いので、詳しくは書けませんが、他のメーカーのスタイルとはひと味違っているような気もします。
リアダンパーの設置方法がこんなに寝かすことができるのもあまり見たことないです。ネジ穴が空いてるだけと言えばそれだけなのですが。。。
あと、SORRCAクラス2、SORRCAクラス3、WRCCAパフォーマンススケール、ISRCC™、CISE、ASTSクラス3等のコンペレギュレーションにちゃんと適合しているシャーシだそうです。
基本的にシャーシフレームのみという販売形態は無く、スキッドプレートやスペーサー・サーボマウント等がセットになった”シャーシキット”というパッケージになっています。
具体的には、
- シャシーレイル(4本)
- スキッドプレート
- デュアルサーボマウント
- パンハードマウント
- フレームスペーサー(4本)
- ステンレスネジ関係
- ハイクリアランスリンク(オプション)
となっています。
スペック的には
素材:FR4 カーボン
重量:450g
ホイールベース:313mm
で全てのキットが統一されています。
スキッドプレートの種類は5種類
LCGを選ぶ際に重要になってくるのがトランスミッションorギアボックス/トランスファーケースを載せるスキッドプレートの件。

スキッドプレードをノーマル車輌から流用するのは基本的に出来ないようなので、専用の物を使う必要があります。ネジ穴の位置など車輌によって違いますからね。幅も違うだろうし。
PROCRAWLERのスキッドは4種類あり、購入時に選択することが出来ます。

Team Gatage Hack の TGH 2.LOW用
AXIAL SCX10ii & Vanquish VS4-10 用

ELEMENT Enduro用

AXIAL CAPRA用
それと汎用スキッドプレートの全5種類。
※汎用品がどういう構造なのかは分かりません。
ハイクリアランスリンクのオプション

スキッドプレートが変わるという事はリンクの長さも微妙に変わってきます。
なのでちゃんとステンレス製のハイクリアランスリンクがオプション扱いで用意されています。
リンクのマウントは、AXAIL SCX10ⅱとⅲ用、AXIAL CAPRA用、ELEMTN ENDURO用が選択できます。(後述するCMSとAMSの違いによってはCAPRAは選択不可)
そして、
Flatgekko™シャシーキットは大きくは2種類。
- オリジナルエディション
- スーパーフラットエディション
細かく分けると4種類あります。
※違いは付属品の差
C23 LCG CMS & AMS(オリジナル)


オリジナルエディションのこのタイプは、一般的なクラシックスタイルシャシーです。一般的なLCGフレームという感じがします。
CMSには全てのパーツが付属していますが、AMSにはサーボマウントとパンハードマウントが付属していません。
あと、AMSの場合はカプラ用のスキッドとリンクマウントが選べるようになります。※これが何でなのかは謎です。
値段は
CMS リンク無し $183.25
CMS リンク有り $293.25
※リンク高い・・・
AMS リンク無し $134.36
AMS リンク有り $244.36
という感じ。
C23 Supaflat LCG CMS & AMS


こちらはスーパーフラットエディション。
リアのダンパーマウントがありません。
こういう感じになります。
良さげですね〜。
スーパーフラットはその名の通り、リアが完全なフラット状になるという意味だと思います。
それによる恩恵がどういう物なのかは良く分かりませんが、低重心化に一役買うのかもしれません。
CMS リンク無し $183.25
CMS リンク有り $293.25
AMS リンク無し $134.36
AMS リンク有り $244.36
とオリジナルエディションと値段は変わりません。

ここのマウントがあるかないかだけの差ですからね。
空いているねじ穴数もこの部分を覗けば数も位置も同じにみえます。
仮想購入
仮にPROCRAWLERのシャシーキットを購入するとしてシュミレーションをしてみます。

買うとしたらスーパースラットも惹かれるけど、ダンパー位置調整の自由度が高いオリジナルエディションかな。
AMSで安く抑えたい気もするけど、サーボマウントも今のJAZRIDERが付かなかったら嫌だし、パンハードはENDURO用なら安心だしね。
リンクは今持っているFTのハイクリアランスリンクが付くことを祈って買わない方向で。
すると、
$183.25
送料を計算してみると・・・・
$44.30
合計 $227.55
悪くないですね。
高いですけど(笑)
最有力候補のG-SPEEDでもスペーサーとかなんやら買うとほぼほぼ同じくらいの価格になりますし。

これは結構迷う選択になりそうだなぁ。
全く未経験状態なので、何を選んだって嬉しいし、差なんて分かりっこないんですが、どうしてもレア物をチョイスしたいという本能と、ユーザー数の多い製品を選びたいという安心感がいつも僕を苦しめます。
でもGSPEEDカッコいいんだよなぁ〜。
最後に走行動画を
PRO-LINE パワーワゴンボディカッチョエエ。
定番だけどやっぱりボディはこれしかないかな
G-SPEEDとPROCRAWLERの比較動画。
ぶっちゃけどっちが良いのかなんてこれじゃ分からんわ。
凄い。
凄いんだけどさ、コレってもはやスケクロでは無い(笑)
という側面もあったりする。
僕は好きですけどね、こういう方が(笑)
ということで、リサーチしてきましたが、なかなか興味深い製品である事が分かりました。
アリナシでいえば「アリ」です。
実は昨日、親切な先輩読者様とLINEにてLOWCGに関するお話をさせて頂きました。ありがとうございました(^_^)
色々と教えて頂いて、勉強になったと共に益々LCGに興味がわいてきました。
ただ、LCGは完全に沼の中の沼だということも再認識。
手を出すなら覚悟が必要だと感じています。
でも確実に逝くと思います(笑)
【2021.1.13追記】
CMS = シャシーマウントサーボ
AMS = アクスルマウントサーボ
の略という事でした。
なので付属品が違うのですね。
スーパーフラットをチョイスした場合は、リアのショックは短めの物を装着する必要があるみたい。
70-75mm とかの。
減衰は柔らかくしてスプリングは固めを推奨。
シャシーレールはFR-4製 = FRPの一種。ガラス強化エポキシラミネート材料のNEMAグレード指定
スキッドプレートはGreenTECプロカーボン製 = 強化カーボンみたいな物らしい
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。
まだクローラーを始めたばかりの初心者です。数台購入して楽しんでいます。ですが、ここに来てLCGに大変興味を持っています。
スケールクローラーの重たさ、ディグの無い車両の登坂力の無さ。それぞれに楽しいのですが何か足りない。
それを満たすのはLCGでは無いかと気づいた様な気がします。動画でも素晴らしい走りだと思います。
先ずはゲイシャシャーシの購入を検討しています。
宜しくお願い致します。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
LCGは
「走るマシンが欲しい。でもコンペマシンではない。」
という場合において、1/10 クローラーの最終到達点だと思います。
一台持っていると間違い無く楽しめます。
ゲイシャ 良いですよ!
送料やレートで思った以上に費用がかかる海外製よりも、格段にコスパ良いですし、走りも良いです!