昨日の御岳ロック、気がつけばバッテリー4本を使い切ってしまうほど充実した一日でした。
難しいコースを攻めてクリア出来た時の爽快感はやっぱり最高ですね(^_^)
でも、登板専門でアタックばかりしていたせいか、途中ハプニングがありました。
リアのドライブシャフトが抜けた!
ハードセクションのアタックを繰り返していた時、急にマシンが転落。
単なるコントロールミスによる転落かと思いきや、よく見たら右のリアアクスルからドライブシャフトが抜け落ちてました。。。。。
初め「折れたかな?」と思ったんですが、
よく見るとそういう感じでも無いんです。
正しくはタイヤにシャフトが付いたままスポっと抜けた感じです。
ENDUROの構造は、シャフトをこの穴に入れ込んで、そこにベアリングを装着し、上下にある2本のネジで締め込むことでベアリングを固定するという方法をとっています。
この状態で2本のネジを締め込むと、中のプラスチックが膨張して固定されるという事なんだと思います。
作ってるときからちょっと不安な仕様ではあったんですが、今回の脱落はこの部分の緩みが原因でした。
ただし、昨日の現場で脱落した後にすぐココをネジ止めして修理完了したのですが、若干1つのネジがバカになりかけてました。
その後、アタックを繰り返す間、再び2度脱落が発生・・・。
完全に締め込み強度が足りていないと思われました。
これよりも太いネジで締めれば対策出来るかなと思ったのですが、そもそもの穴が破損しかねないので止めておきました。
対策
FacebookのELEMENT ENDUROグループで検索をかけると、同じ事例がいくつか報告されていました。
そしてその対策もしっかり載っていたので早速真似をして修正しました。
これが純正の状態。
少しだけネジ頭がベアリングにかかっていますが、これだと抜けてしまいました。
なのでワッシャーを噛ませて面積を大きくさせます。
こういう感じで完了。
これだと、ネジが抜けない限りシャフトが抜け落ちる事はないと思われます。
抜け落ちた原因を予想
考えられる原因は2つ
- 足回りの過剰加重
- パーツ強度不足
足回りの過剰加重
ロッククローリング戦闘マシンであるエレメントには惜しみなくタイヤウエイトを追加しています。
これはトルクツイストの抑制とマシン全体の低重心化を目的にしているからです。
フロントで512g
(プロライン HYRAX タイヤ・INJORA ホイール・ホイールブラス・バランスウエイト)
リアは325g
(プロライン HYRAX タイヤ・INJORA ホイール・バランスウエイト)
500g超えのセッティングは始めてですが、登坂性能は確実にアップします。
ですが、やはり駆動系への負担は避けられないと思われ、そういった面が今回のシャフト脱落になにかしら影響している可能性が高いです。
アクスルが折れたりとかじゃ無くて良かった(笑)
ただ、昨日のチャレンジ自体、4時間近くぶっ続けでハードセクションばかり遊んでいたというのも要因の1つかもしれません。
しかも超難所と言われるコースを攻略しようと何度も何度もトライ&エラーを繰り返していたので、いつも以上の負荷がかかっていたはずです。
過剰な加重が原因だとしても、とりあえず今のセッティングは維持したまま暫く遊んで行こうと思っています。
パーツ強度不足
そもそものパーツ強度が弱いという可能性も大いにあります。
というのも、エレメントRCエンデューロのウィークポイントとして有名なモノの1つに、プラスチックパーツの強度不足が広く認知されているからです。
精度は高いですが、プラパーツが"柔らかめ"という事です。
ショックマウントやシャシーブレースなど、場所によってはマシンの挙動にマイナス面に働いてしまう箇所もあります。
そんな情報を事前に入手していたので僕はJAZRIDERのアルミパーツにほぼ全て交換しています。
しかし、JAZRIDERにはアルミ製アクスルハウジングの設定が無いことと、アクスルはノーマルで良いかなと思ったので手は付けていませんでした。
※個人的にアクスルはノーマルを使用するのが好みです♬
このリアアクスルもノーマルのプラスチックパーツです。
RTRもビルダーズキットも同じです。
ですが、エレメントRCはエンスージアストの為にオプションパーツとして"ハードプラスチック"版のパーツをオプションで提供しています。
そこにしっかりとハードプラスチックのアクスルハウジングも存在しています。
Enduro Axle Housings, hard $16.99
前後でこの値段。
安いデスネ。
多分これにしたらネジの食いつきも良くてガッツリ締められるような気がしています。
安いので予備に入手しておいても良いな、と感じました。
ちなみに、ELEMENT Enduro ゲートキーパーに付属のパーツは全てハードプラスチックパーツという話です。
これがエレメントRCの出した「答え」という感じがしてなりません。
今回のシャフト脱落は様々な要因が複合的に絡んだ事が結果か?
今回の事案は、ある種の楽しみの1つとして僕は捉えています。
シャフトが折れたとかだったら辛いけど、単に脱落しただけなので逆にネタが増えますからね(笑)
そこでちょっと深く原因を推測してみました。
駆動系の加重やパーツの強度不足も要因としてはあるのですが、それらの要因を後押しする形となった他のカスタムについて簡単にまとめます。
JAZRIDERアルミパーツ
シャーシフレックス(歪み)抑制の為に強固なアルミパーツをほぼ全て導入しています。
これの効果は確実にあると思う反面、シャシーが歪まないという事は「逃げ」が無いという事でもあると思います。
登坂時の複雑な地形を高トルクでゆっくり登っているときのシャーシにかかる負荷は結構なモノだとおもいます。
適度な歪みがあるシャーシならそこに力が逃げて分散されていくのでしょうが、僕のマシンにはその逃げる箇所が限られてしまうのかも。
その結果、右リアタイヤ部分に大きな負荷がかかってしまう可能性が高いです。
トルクツイストが大きく影響してるかも
ちょっと前の記事でトルクツイストについて書きました。
エンデューロは左フロントタイヤが結構浮いてしまいます。
ローダウン&フロント加重で現在は対策をして多少改善しましたが、根本的にこのトルクツイストが無くなることはありません。
記事でも書きましたが、左フロントタイヤが浮いていると同時に、対角線上の「右リアダンパー」の沈み込みも反対側に比べて大きくなっています。
つまり、右リアの駆動系の負荷が他と比べて大きくなっていることと思われます。
そして、今回シャフト脱落したのも「右リア」です。
大きな要因の1つかもしれません。
そして更に推測すると、
「シャシーフレックス(歪み)を抑えているから、トルクツイストが大きく出る」
という事も大いに考えられます。
ハブアダプターの締め付け不足
ワイドトレッド化するために入れているハブスペーサー。
他の種類も含め、コレ付けて走ってると良くナットが緩みます。
気がついたら緩みまくってて、ピンが抜け落ちて3輪駆動になってることが何度かありました(笑)
昨日も、シャフト脱落時に確認したら大分緩んでいたんですね。
つまり、緩んでいた状態で高トルクをかけまくっていたという事になります。
そういうのも何かしら影響があったかもしれません。
高グリップタイヤ
PRO-LINE HYRAX
言わずと知れた高グリップタイヤです。
昨日の健闘もこのタイヤによる恩恵が大きいです。
ですが、登坂時の挙動を見ていて感じました。
無理難題なセクションでも高グリップタイヤ故に路面にはそこそこ食い付いてくれるんです。
普通のタイヤならスリップするような場所でもそのまま突破しようと試むと、グリップするが故に駆動系への負荷がより一層高いモノになっているような気がしていました。
未熟なスロットル操作
傾斜の高い箇所を登っている時に、フロントタイヤが路面に接地しないような体勢になるとリアタイヤが跳ねるような挙動になります。ピョンピョンって。
そういう時って、リアタイヤだけでマシンの重量を支えているようなモノですから、それだけでも相当な負荷がリアアクスルに周辺にかかっているモノと予想出来ます。
あと、ついついスロットルを少し強めにしてしまいがちです。
超低速で回転させた方がしっかりグリップするんですけどね。。。
スロットルを強めにしてしまうと後輪だけで跳ねる動作が大きくなってしまい、相当な負荷がかかっているように感じました。
と、恐らく色々な事が絡み合って起きたハプニングでした。
逆にシャフトが抜けてくれて良かったのかも知れません。
ワッシャー入れて物理的に抜け落ちないようにしたことで、今度はシャフトが折れたりしかねないリスクもあります。
個人にはトルクツイスト時の右後輪対策を施すことが最優先でしょうか。
バネレート高くしようかな・・。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく拝見しています。
先日最新ロットのキットを入手しました所、対策としてツバの広いビスに変更されてました。アキシャルのサーボ固定用と同じようなビスでした、小さな変更ですがメーカーの姿勢を感じる嬉しいモノですね。
これからもブログ頑張って下さい、トラブルや失敗系の記事が大変参考になります。
人柱(笑)を期待してるわけじゃ無いですよ、本当ですよ(笑)
返信遅れてすいません。
最新ロットだとビスにそんな対策がされているんですね!!!\(◎o◎)/!
素晴らしいです事ですね。
貴重な情報ありがとうございました。
こちらの件はブログでアップしようと思います!
自分は本当に素人なんで、色々模索しながら今後も頑張って行きます♬